2005年7月26日
野球とブログと天文学
最近、母校の開成野球部が東東京大会で16強まで残ったことに浮かれて、色々な人のブログを読みに行っています。私はどちらかというと野球部がグランドに放置していったバットやらボールやらを“保護”して活用していたクチなんですが、なにはともあれ野球での活躍は嬉しいですね。頑張った。
さて、そこで気が付いたのですが、ブログを書く人って本当にいっぱいいるんですね。なにを今更という感じですが、初めて真剣にブログ検索をしてみてよくわかりました(笑)。毎日書いている方も多く、よくそれだけネタがあるなぁ・・・と思って眺めていたら、なんのことはない、ネタは大してないんですね。そりゃ、毎日ドラマティックな生活をしている人がそこら中にいたらびっくりですもんね、当たり前か。ブログも、他人に見られることをあまり前提としていないものから、あからさまに他人の目を意識したもの(私のブログはこっちかな)まで様々で、これがブログ文化というものかぁと感心していました。
しかし、ネタ不足なのにブログがおおはやりのこの状況、良いですね。ATPのようなちょっとしたネタがブログで取り上げられるのもわかる気がします。この状況を利用して、一気に天文ネタを増殖させるうまい方法はないものでしょうかね。ひとつはネタ的に面白いものをどんどん提供することでしょうね。ATPや宇宙打はぴったしのものだと思います。もっと他にも方法がありそうな気がするのですが、うまく考えがまとまらないので誰か考えて下さい(笑)。
投稿者 たかなし : 03:33 | - | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年7月25日
Brain Drink
私たちの研究室では、超新星研究の他に15色同時撮像カメラの開発というのを行っています。将来的にはハワイのMAGNUM望遠鏡に付ける(?)予定なのですが、とりあえずその前に国内で調整をということで、国立天文台内にある赤外シミュレータ(口径1.5m)へ今夏に取り付ける予定です。なんで今夏かというと・・・8月末にはこの赤外シミュレータ、広島大へ移設されてしまうんですよねぇ。ファーストライトは8/1の予定ですが、はたして間に合うか否かの瀬戸際、頑張ってます。
まぁ、そんなわけで土曜日に天文センターに行ったところ、そのでら先輩(仮名)と遭遇してオランダ土産のBrain Drinkなるものをいただきました。ありがとうございます。アインシュタインの偉大な発見から100周年ということを記念して作られたジュースらしんですが、良いですね、怪しくて。タヒボっぽいです。オランダ語は読めないので味がさっぱり想像つきませんが、主成分は「water」って書いてありました。そりゃそうだろ。
先日はミューシャ展と連携してコーヒー缶に作品がプリントされていましたが、ぜひどこか宇宙ネタでやってくれないですかね?綺麗にプリントしてミニ知識なんかをつければ、缶を集める楽しみがでそうです。うーん、考えてたらいけそうな気になってきました。どこに売り込みにいこうかなっと。
投稿者 たかなし : 00:19 | - | コメント (1) | トラックバック (0)
2005年7月17日
逆光は勝利
ごちゃごちゃになったブックマークの整理をしていたら、1年後輩の石原さんのサイトが出てきました。石原さんは星形成領域やYSOsの研究を、南アフリカの望遠鏡などを使って研究しています。最近はどんな研究しているのかな?と久々に覗きに行ったのですが、いつの間にかアルバムが出来ていて、これがすごい。出張先の様々な写真が紹介されているのですが、風景から食事の写真まで眺めていて楽しいです。こういった写真、良いですね、惚れます(笑)。私も写真撮りますけど、石原さんの撮った写真、綺麗でよろしいです。天文学の話をする時に、こんな写真を使いながら話せれば、きっと喜んでもらえそうですね。
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~akika/album.html
投稿者 たかなし : 23:06 | - | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年7月16日
12星座折り紙
昨日はボランティアで観望会のお手伝いをしている葛飾区郷土と天文の博物館で、来週の観望会の打ち合わせに行ってきました。ここの観望会、毎週金曜日の夜にやっているのですが、ボランティアさんが独自に様々な試みをされていてとても勉強になります。昨日やっていた班は、観望会と平行して即席の天文なんでも質問室みたいなことをされていて、子供さんからたくさん質問を受けていました。次々と質問を出してくる子供たち、すごいですね。理系離れとかなんとか言われているのがウソのようです。
さて、そんな葛飾で、12星座折り紙なるものを発見しました。観望会で同じ班の大先輩、岡安さんがお持ちだったのですが、あまりに素晴らしいので写真をとって来ました。曰く、文房具屋で購入されたそうなのですが、今でもどこかで売ってるのかな?射手座とかが多少苦しい感じもしますが、そこはそれ、ご愛敬。どなたかぜひ88星座折り紙も開発して下さい(→京大・織田くん)。
12星座折り紙
http://s-itoh.hp.infoseek.co.jp/html/constellation.htm
株式会社トーヨー
http://www.kidstoyo.co.jp/
投稿者 たかなし : 09:36 | - | コメント (1) | トラックバック (0)
2005年7月13日
月星
先日のイギリス出張の際の写真整理をしていて思い出したんですが、Portsmouth市のマークは月星でした。日本でも、月星の紋は、神社なんかではたまに見かけますが(特に、石灯籠なんかに多いです)、遠く離れたイギリスでも同じようなマークがあるなんて驚きでした。Portsmouthは軍港で栄えた街ですが、海と関わる場所で天文系のシンボルが使われるのは世界共通なんでしょうね。
右の写真は、Portsmouthの教会の中にあった絵なのですが、とても日本的だと思いませんか?デフォルメ具合が、なんともいえずかわいいです、波とか魚の形あたりが特に。ここで気になるのは、右側の「×P」です。左側が月なのはわかるのですが、航海と関係あるとすれば、やはりPolar Starを示しているのでしょうかね。日本でも、住吉大社で祭られている3神がオリオンの三つ星(ちょうど真東から出る)だと言われているように、星は海に生活する人たちにとって重要な役割を果たしていたんでしょうね。
投稿者 たかなし : 15:26 | - | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年7月13日
ATP in USA?
アメリカ西海岸から帰ってきました。
サンフランシスコ→ロサンゼルスと経由して帰ってきました。
アメリカの大学はやっぱりでかいですね、はい。
旅行中に色々と面白いものを見かけたのですが、そんな中から一枚紹介しましょう。
この写真はBerkeleyで泊まっていた宿に置いてあったのですが、一瞬ATPかと思いました。中味は別に単純なトイレットペーパーでしたけどね。最近海外に出るたびに、トイレットペーパーのサイズとか柄が気になって仕方ない自分に気が付いて、多少複雑な気分です。
投稿者 たかなし : 13:19 | - | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年7月9日
MONOPOLY Night Sky Ver.
以前、テンプラネット編集長の福士さんが入手していたやつだと思うのですが、Berkeleyのおもちゃ屋でMonopoly Night Sky Versionというものをゲットしました。普通のモノポリーの・・・といっても、あまりやったことがないのですが、コマや店が天文っぽくなっている代物です。アメリカ版星ナビのSky & Telescope社製で、$35なり。とりあえず買っておきました。MONOPOLY、この天文学版以外にもありとあらゆる種類があって、英語圏での商品化は簡単なんだなぁって感じです。
投稿者 たかなし : 05:36 | - | コメント (9) | トラックバック (0)
2005年7月6日
今月の天プラ
天麩羅屋の看板みたいなタイトルになってしまった。
こないだ帰ってきたばっかりな気もしますが、明日からアメリカ西海岸、サンフランシスコ郊外にあるLBL(ろーれんすばーくれーらぼらとり)に行ってきます。世界には遠方超新星を使った宇宙論をやっている大きなグループが2つあるのですが、その片方のSupernova Cosmology Projectにうちの研究室は属していて、その会議に参加してきます。おそらく初日に発表します、どうなることやら。
さて、海外逃亡する前に天プラサイトの更新をと思ってイベント情報などをまとめていたのですが、今月、天プラは色んなところで発表をします。大阪、葛飾、バリ・・・うーん、平松くん、ご苦労様です。特に、7/18に葛飾区郷土と天文の博物館で行われる研究集会「星がもっと好きになる日−宇宙を身近に感じる取り組み−」では、天プラについて平松くんが、宇宙打については清水くんが、ATPについては塚田くんがそれぞれ発表をしてくれます。一般の方も覗きにくるのは問題ないそうですので、天プラのメンバーがどんな人間なのか興味がある方はぜひ見にいらして下さいな。詳しい情報は以下を参照あれ。
http://www.city.katsushika.tokyo.jp/museum/event.html#tenkyo
そうそう、近日発売の小学館DIMEや、今夏発売の「宇宙旅行のガイドブック」(ランダムハウス講談社)でATPが紹介されます。また、現在ATPの次回作の案を練りつつあります。これは今月中旬くらいにWEBで公開できると思いますので、興味がある方は気にしておいて下さい。テーマは「黄道12星座」です。12星座だなんて、天プラらしくないでしょー。ふふふ。
投稿者 たかなし : 03:40 | - | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年7月5日
Deep Impact
今朝、出かける支度をしながら、チャンネルを回して朝の番組をチェックしていたら、民放のワイドショー(9時台)でディープインパクトのニュースをやっていました。全部を見たわけではないのですが、画面には「360億円」とでかでかと表示されていました。お金かかりすぎといった論調ではないのですが、皆さん微妙な表情をしていたのが印象的です。おそらく、出演者の皆様の表情は「彗星の核に金属球ぶつける計画で360億円は割安か割高か」ということが瞬時に判断出来なかったからでしょう。これはいったい誰が判断出来ることなんでしょうかね。
個人的にはワイドショーはバイアスがかなり掛かっていて良い情報源とは思えないのですが、ふつう、国民はこのような情報に接して国政にフィードバックをかけるわけです。サラリーマンの増税がどうとか、郵政民営化がどうとかいうニュースなら、まあそれなりに日常的な感覚で意見を言えると思うのですが、例えばこのディープインパクト計画のように(日本の計画ではないですが)自分たちとどのように関係してくるのかいまいちピンとこない話については、キツネにつままれたような気になるのが普通だと思います。科学の進歩のためには必要なんだろうけど、でも、なんか???といった感じでしょうか。民放のワイドショーで予算額を切り口に紹介していたのも、他の切り口がよくわからなかったからなんでしょうね。
せっかくの朝のワイドショーで取り上げておきながら、予算額の話に重点が置かれるなんて、もったいない。このディープインパクト計画でどんなことがわかるのか、せっかく大金を使ったのにその内容を報道しないで、使った額を強調して報道するなんてアホらしいなぁと思いながら見ていました。内容も、成果も、計画に掛かった額も偏りなく報道して欲しいところです。そのためには、もっと研究者側も情報を積極的に提供しなきゃいけないんでしょうね。
しかし、民放の電波の無駄遣いぶりはひどい。どこぞの兄弟のニュースなんて、もしどこも報道しなければほとんど誰も気にしないだろうに。国民があの兄弟の確執を知らねばならぬ理由がどこにあるのかぜひ教えて欲しいところです。その兄弟にとっても不幸な、見せられる視聴者にとってもなんの益もない番組が成り立つ理由はただひとつ、楽に稼げる題材だからじゃないでしょうかね。TV関係者には優秀な人材が数多くいますが、一方でえらいレベルの低い人材もいて、うーん、不思議な業界です。
「視聴者が求めるから、そういう番組を作るんだ」というのはまったくの詭弁です。マスコミが視聴者の興味を作って、煽動した結果に過ぎないのはちょっと考えれば、当たり前の話です。そうやって視聴者の信用を知らず知らずのうちに落としていることは、正しい情報を国民に伝えるという報道それ自身の存在意義を否定する結果につながるんじゃないでしょうかねー。公共資源である電波を利用しているのに、それでいいんですかね。しかし、この論法って、そういえばプラネタリウムで星座・神話の話が多いって話に似ているかも。「天文ファンは星座や神話の話を求めてるんだ」というのも、本当にそうなの?と思ってしまいます。どうなんでしょうかね。
投稿者 たかなし : 10:50 | - | コメント (0) | トラックバック (0)