2006年7月7日
インド出張 その3
今日はCRESTからバンガロアの中心にあるIIA(Indian Institute of Astrophysics)へ移動。
位置関係としては、IIAが本郷キャンパス、CRESTは三鷹キャンパスのような感じ。
(機能的な関係としては、IIAが三鷹、CRESTは木曽)
空港からCRESTに着たときは夜中だったため真っ暗で周囲の様子がわからなかったが
同じ道を通って戻ったため、じっくり観察。うーむ、想像以上に無秩序。
対向車線から車が来ていても、対向車線にはみ出して追い越しが当たり前。
交通量は多いが車線は無し、バスは人が満載、道ばたにも人がいっぱい、クラクションなりっぱなし、
牛が道の真ん中に寝そべって中央分離帯の役割を果たしている有様(さすが神様)。
インドのドライバーの技術はすごいです・・・。
IIAは、お世辞にも綺麗とは言えないが、こざっぱりしていて街中よりは断然落ち着く。
教官2名はなんか良い宿舎で、同行しているTくんと自分は・・・おんぼろ宿舎。なんでや。
午後にはボスのコロキウムが開催。
その後はひたすらお仕事をして、1日終了。
投稿者 たかなし : 02:08 | - | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年7月6日
インド出張 その2
CREST滞在1日目。
今日は特にやることはなしの予定。
朝シャワーを浴びるが、途中から水になる。
トイレとシャワーの区切りがないあたりが、イギリスっぽい。
明るくなって、ようやく自分がどんな場所に来たのかを知る。
見渡す限りなにもない平原。
なんでこんなところに研究所を作ったんだろう?
宿舎は、どことなくお城っぽい作りで、守衛さんもそれっぽい。
朝食は別棟(徒歩5分くらい?)の場所でとる。
チャパティを中心に、いろいろな“カレー”をいただく。
我々を招待してくれたAnupamaさん(女性の天文学者!)が辛いものが苦手だそうで、
全体的にマイルドな料理ばかりらしいのだが・・・辛い。
食事中にぱっと外を見ると猿が・・・うーむ、すごい。
(昼食時にはもっといっぱいサルが飛び回ってた)
夕食まで特にイベントはなく、ひたすらネットにつないでお仕事。
部屋で仕事をしていたらいきなりドアが開いたので驚いて対応に出ると、
おっちゃんが「えーと・・・わたしのなまえはふぁにふぁにです、じゃあね」といって去っていった。
うーむ、ミラクル。
外が暗くなって、夕食に食堂へ向かうと、大量の蛍が!
陸棲の蛍らしいのだが、ガネーシャのお堂の前を蛍が飛び交う光景は、異郷っぽくてなかなか素晴らしい。
木星はヒンズー語で「グル(王)」と呼ぶとか、そんな話をしながら歩く。
夕食後はヒマラヤ望遠鏡のリモート観測の様子を見学・・・・の予定だったのだが、
コネクションが不調とやらでいきなりトークする羽目に。なんとか退治。
終了後、寝ようと思って部屋を出たら声をかけられ、研究の話をSahuさんとしばらくする。
そこにしばらくしてAnupamaさんも加わって、インド経済の話(飛行機の中で本を読んでた!)や
日本の話なんぞを1時間ばかりした。ここでチャイを初体験、うまい。
ようやく身体もインドになれてきた気がした1日だった。
投稿者 たかなし : 04:30 | - | コメント (0) | トラックバック (0)
2006年7月5日
インド出張 その1
インドの天文台との観測協力の打ち合わせのため、日本からクアラルンプール経由でインドのバンガロアへ。
マレーシア航空の機体はなかなか良い機体(シートテレビ完備)。
スチュワーデス/スチュワートさんの格好も民族衣装っぽくて格好良かったし、
出された食事もうまかった。ただ、やすいチケットだったせいでマイルが貯まらない。
クアラルンプール国際空港は、とても綺麗。
中華っぽい雰囲気の麺を食べたけど、まあ、まあまあ。
空港内のCD屋さんで日本のCDが1枚300円くらいで売っているのを発見。
またマレーシア航空に乗って、今度は一路バンガロアへ。
機内はほとんどインド人。4時間弱飛んで、バンガロアに到着。
飛行機が空港に近づくと、だんだん下の風景が見えてくるのだが・・・車がいない!
真っ暗の中、ぽつぽつと村の明かりが点在するだけで、車のライトが全く見えず。
ぼーっと眺めていたら、ある区域がいきなりぱっと明るく浮かび上がり、驚く。
きっと、停電から復帰した瞬間を見たんだと推測。
バンガロア国際空港の入国審査までは順調。
しかし、X線検査で引っかかる。予備用に故障しているPCを持参していたのが、
PCの持ち込み制限に引っかかって、このまま持ち込むなら関税を払えという。
日本での価格はどれくらいかと聞かれたので、正直に20万円くらいと言ったら、
100000ルピーの53.2%を関税としてかけるといって引かない(1ルピー=約2.4円)。
実はこのPCは壊れているからそんな価値がないといっても聞いてくれない。
鞄から出して見せようとすると、開けるなと言う。
さっきは計算ミスしてて、実は10000円なんだよと言うと、
いやいやもっと高いだろうと言ってくる(確かに高いんだけどね)。
まったく話が進まないので、先に出ていたボスを呼んできて交渉してもらい、
結局10000円を認めてもらって約3500円を支払うことになったのだが・・・
「あー、見えるところでお金出すな、出すな。こっそり渡して。」
そういうことですか。まぁ、確かに法律には2台以上持ち込むなと書いてあったけどね。
しかし、そうとわかっていればもっと交渉の余地があったのに・・・。
鞄から取り出そうとした時に制止したのは、実際に壊れていたら困ったからでしょう。
うーん、税関史からしてこうか。してやられました。
到着ロビーは客引きでごった返してすごい騒ぎでした。
「タクシー?タクシー?」と言ってくるおっちゃんたちをすり抜け、
我々の迎えの車にたどり着く。若いあんちゃんが鞄を乗せてくれて、
車に乗りこみ、一安心・・・と思ったら、あんちゃんが「チップ、チップ」と。
実は迎えの人とは全く関係ないあんちゃんが荷物を運んでくれていたのでした。
両替したばかりで誰も小銭を持っておらず、もたもたしていたら「てんだらー」というので
思わず払ってしまいましたが、よくよく考えるとお茶1杯が2.4円の国で1000円・・・。
インドはミラクル。
投稿者 たかなし : 15:37 | - | コメント (1) | トラックバック (0)