2005年3月21日

World Year of Physics

2005年はアインシュタインの奇跡の年1905年から100年ということで、世界物理年と定められていて、いろいろなイベントが行われるそうです。

今日は、世界物理年日本委員会のイベント「めざせ!未来のアインシュタイン −対話を通して知る物理学の最前線」@科学技術館のお手伝いをしてきました。天文学会が出している「宇宙なんでも相談」の回答係です。

連休中ということもあって、結構たくさんのお客さんがいらっしゃっていました。驚いたことがいくつかあったので、紹介しましょう。

ひとつは、4月から小学校に入るという女の子の質問です。高梨君が受け答えしていたので詳細は彼に聞くとわかるんですが、地震はなぜ起こるのかとか、オーロラの話とか、どんどん質問してきたようです。しかも彼女の口からは「アルゴン」とかいう単語が。一生のうちにこの言葉を発する機会がある人はそう多くないと思うのですが、まさか小学校はいる前の子がこんなことを知っているなんて、と驚きでした。きっとたくさん本を読んでいろいろと覚えているんでしょうね。僕も小さい頃本をいろいろ読みましたが、あの子ほどの知識はなかっただろうなぁ。ここで蓄えた知識はこれからもずっと彼女の知のベースとなることでしょう。

もうひとつは、となりに出展していた核融合研の気合の入りようです。自然科学研究機構の一員として天文台の仲間なわけですが、たくさんの実験装置とたくさんのスタッフが動員されていて、しかもその装置がどれも『動く』ものだったので子供にも大人にも人気があるようでした。子供たちが超伝導リニアモーターカーと核融合炉のつながりまで理解しているとは思いませんが、そういうところで興味を引くというのは大切ですよね。

JAXAや核融合研、原子力系の研究機関などは、ともすれば世間から激しく攻撃される立場にあるわけで、『研究内容やその意義を広く世間に知ってもらう』ということに対する意識の高さが天文コミュニティーとは違うな、と感じました。その違いを割り引いても天文学会のブースは、、、私たちががんばりました。はい。

でもきっと、天文台の広報も変わっていくはずです。

投稿者 平松正顕 : 23:55 | hiramatsu log

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コメント

そこ、「が」が重要です。“が”が…。

投稿者 S.N. : 2005年3月27日 22:49

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