2005年3月3日

星の胎児

というわけで、毎日新聞の記事に反応してみます。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20050302k0000e040043000c.html

とても若い原始星をXMM-NEWTONとすばる望遠鏡で観測した成果です。僕の専門が星形成であることもあって、興味深いニュースなのです。こんなに若い原始星は定義として近赤外線では見えないものだと思っていましたが、大望遠鏡を使うと世界が変わってしまうんですかね。

で、気になったのは最後の一文。
 『これまで見つかっている中では、誕生から100万年程度の星が最も若かった。』
これってホントかなぁ。そもそもあまりに若い星は年齢を決めるのが難しいのです。近赤外線で検出されたもの、という意味なら正しいかもしれませんが。

すばるのウェブページにはこれに関するプレスリリースがありますが、天文台本体にはありませんね。せっかく話題になっているんだから、こういうニュースは天文台本体でも広報して欲しいものです。

投稿者 平松正顕 : 01:19 | 報道にコメント

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コメント

そもそも、「国立天文台」全体の窓口という自覚をすれば、こういうトピックスが世の中に出たら自分のところに問い合わせが来ることは分かってるわけだし、予め出せるものは出しておくくらい準備していてもいいはずですよね。
天文台全体で、「広報を通してフォローアップしよう」という位置づけの認識もないし、広報自身が、それを要求されるセクションだということをまるで自覚してないんじゃないかな。

投稿者 ないとう : 2005年3月4日 02:21

1日遅れで天文台のページにもニュースとして掲載されましたね。

西はりまと水沢の光電波SETIのニュースなんかもありましたし、せっかくの機会なんだから自分がかかわるニュースくらいはニュースとして出回る前にウェブに掲載して欲しいものです。

投稿者 平松正顕 : 2005年3月4日 21:10

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