2005年4月11日

GQ Lup

太陽系外惑星の直接撮影に初めて成功したと話題の GQ Lup。一個下のエントリにも書いたように、はっきり惑星だと結論づけられたわけではないのに、世の中ではもう惑星だということになってる。どこでそんなことになってしまったのか。

というわけで、先日の国立天文台三鷹観望会での解説で、思いっきり GQ Lup についての解説をしてきました。配布資料は以下のものです。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/~hiramats/outreach/mikachan/20050408.pdf

小さなお子さんも多くてちょっと難しかったと思いますが、最新のニュース、しかも必ずしも真実が伝えられていないニュースへのフォローという意味で、難しくなるの覚悟で挑んでみました。詳細については以前のエントリや資料を読んでいただければいいのですが、この研究グループは本当に控えめです。論文タイトルだって "Evidence for a co-moving sub-stellar companion of GQ Lup" だし、ようやく出た ESO のプレスリリースのタイトルも "Is this a Brown Dwarf or an Exoplanet? " だし。つまり、研究者は『惑星だ』なんて言ってないんです。イエナ大学のプレスリリースがドイツ語版しかないのがちょっとアレですが。

イエナのリリースにあるさそり座・おおかみ座の星野写真、この論文の共著者であり実際に観測した人が撮影したものなんですが、彼は博士課程の学生だそうです。僕もがんばらないと。

投稿者 平松正顕 : 22:50 | 報道にコメント

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