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2006年11月27日

サイエンスカフェ・ワークショップ

サイエンスアゴラ2006内にて開催されたサイエンスカフェ・ワークショップで、僭越ながらパネリストを務めさせていただきました。そもそもパネルディスカッションって言うものを数回しか体験したことがない上に、往々にして議論が発散していくという印象しかなかったので、けっこう緊張してしまいました。

パネルディスカッションの前には、たくさんのサイエンスカフェ主催団体がポスター展示しているところに混じって天プラのポスターも出展してきました。天プラではいろんなところでサイエンスカフェをやってきました
ので、その報告です。ちなみに掲示したポスターはこちら。こうして振り返ってみてみると、天プラサイエンスカフェの変遷(進化)と、これまでに培ってきたノウハウが再確認できました。ポスター前ではいろんな方から質問をいただいたのですが、「場所はどうしてるの?」「お金はどうしてるの?」「広報はどうしてるの?」という3点に集約できる気がしました。天プラのカフェの特徴は定期開催していない一発イベントである、ということなのでちょっと特殊なのかもしれませんが、答えられる範囲でお答えしました。

お金に関しては、天プラのサイエンスカフェにはほとんどかかっていない、というのが実態です。イベント(貸切)中の営業補填となるとそれなりにお金がかかるのでしょうが、例えば既に2回開催した調布飛行場プロペラカフェでのプロペラ星空観望会では、会場は貸切で使わせてもらいましたが、プロペラカフェのイベントとして共同での開催にもっていくことで、お互いにサイエンスカフェの開催から利益が上がるようにしています。毎度毎度お金をかけて会場を借りるのは大変ですから、できれば共催の形をとるのが良いのでしょうね。うまく先方に理解してもらえば、場所とお金の問題は解決です。

広報は、天プラの場合は市報とか地元ケーブルテレビとか、地域密着メディアを使っています。新聞の折込に入っているコミュニティ紙みたいなのでもいいですね。全国紙の科学面とかに載っても来場者募集という意味ではそんなに効果は大きくないですから、全国紙でも地域面のような場所に載せてもらえると、実際に来る可能性のある方々へのアピールは大きいでしょう。天プラでは、ATPの取材などでの人脈をフル活用して、独自にプレスリリースを打つこともあります。

パネルディスカッションでは、カフェの店長をされている方(なんと平松さんという方でした!)がいらっしゃったおかげで、場所を提供する側からのコメントが多くいただけて興味深かったですね。事例報告があった東北大や京都の井戸端サイエンス工房の発表を見ても、全国各地でいろんな形のサイエンスカフェがあるんだなぁと言う思いを改めて強く持ちました。東北大は地元新聞で毎回サイエンスカフェの特集記事が組まれているとのことで、大きな組織だからこそできる強い協力関係だなぁと思います。そういうのに比べると天プラはゲリラ的な小規模開催ですが、またこれはこれで楽しいものです。時間ができたら(果たしていつになるやら)、天プラのウェブサイト内にこれまでのサイエンスカフェ情報をまとめたページを作りたいと思いますので、ご期待ください。

投稿者 平松正顕 : 18:30 | サイエンスカフェ

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