2006年1月13日
国立天文台観望会
今日は、月に2回の国立天文台三鷹キャンパス観望会でした。この観望会では、各回ごとに観望天体が決められており、実際の観望会ではその観望天体に関する解説20分ほどと、社会教育用50cm反射望遠鏡を用いての観望が主なメニューとなっています。今回私は久しぶりに解説を担当しました。2006年最初の観望会ということで気合を入れて準備したのですが。
当日は曇り、しかも今にも雨か雪が降りそうな空模様でした。前日の晴れて暖かい陽気がうそのようです。今日の観望予定天体は月齢13の月だったのですが、さすがにこの雲では月も見えませんでした。大変残念です。
でもそんななか、今日は8名の方に参加していただきました。晴れれば200名くらいはいらっしゃるのですが、この天気では仕方ありません。この観望会は、雨天であろうとも解説だけは行うという方針なので、今日も解説と望遠鏡本体の見学をしていただきました。まったく星が見えないであろうことはみなさんお分かりだったと思うのですが、それでも来てくださった皆さんに感謝いたします。
解説は、最近の星空のほかに、2006年の天文注目イベントを紹介しました。3月にはアフリカ-西アジアで皆既日食が、5月にはシュワスマン-ワハマン第3彗星の地球接近があります。11月には水星の太陽面通過、大晦日には月によるすばる食があります。
と、こういうイベントは天文年鑑なり星ナビなどの天文雑誌を読んでいただければわかるので、今回の解説ではISAS/JAXA、NASA、ESAが今年に予定しているミッションの進捗も紹介しました。主なところを挙げると、
と、こんなところでしょうか。打ち上げは予定通り行かないことが多いので日程が変わってしまうものも多くあるでしょうが。しかし、これを見るとNASAの層の厚さが一目瞭然ですね。
ついでに、観望会で配布した資料を
http://alma.mtk.nao.ac.jp/~hiramats/2006AF.pdf
に置いてありますので、よろしければご覧ください。一生懸命作ったのに8人の方の目にしか触れないのは残念なので。
【2005.01.22 追記】
New Horizons の打ち上げは強風その他で延期され、結局打ちあがったのは 19日でした。そして同じくNASAの小惑星探査機 Dawn は、予算その他の問題で 2006年中には上がらないそうです。
投稿者 平松正顕 : 23:27 | hiramatsu log
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tenpla.net/cgi/hlog/tt-cgi/tt_tb.cgi/49
コメント
今日の早朝、打ち上げ直後のNew Horizons が日本から見えるというので、軌道決定のための観測を依頼されましたが…曇天です。。。
投稿者 つかだ : 2006年1月18日 01:28
New Horizons は強風のため打ち上げ延期、ALOS「だいち」もトラブルで打ち上げ延期、その延期期間しだいでひょっとすると Astro-Fも延期? やはり予定通りにはなかなか進みませんね。
観測、大変そうですね。打ち上げ時刻はずれるし、10等から14等らしいですが、うまく捕らえられるのかな。
投稿者 平松正顕 : 2006年1月18日 18:28