2006年3月3日
Mitaka in 丸の内
3月2日、有楽町にある丸の内さえずり館で開催されたイベント 「丸の内から宇宙を見る」〜冬の星空を見よう〜 に行ってきました。ゲリラ天体観測でおなじみの天の川急便の出張レクチャー&観望会です。
このイベントに天の川急便はもう何度も呼ばれているのですが、実はまだ一度も晴れたことがありません。日ごろの行いは悪くないつもりなんですけどね。そして今回もまた悪天候で、レクチャーのみでした。
15名ほどの参加者の前で、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトが作成、配布している宇宙ビューワー "Mitaka" の実演と解説をしました。
この Mitaka、動かすにはそれなりのスペックのパソコンが必要ですが、地球から太陽系、銀河系を経由して宇宙の大規模構造まで、人類がこれまでに明らかにした宇宙の姿を観測結果に忠実に再現した実にすばらしいソフトです。しかも無料で配布しているなんてさらにすばらしい。いくつ再現しているのかわからないですが軌道要素が組み込まれた小惑星は時間とともに「正しく」動きますし、冥王星軌道周辺にある小天体群 エッジワース・カイパーベルト天体も動きます。太陽近傍の恒星は位置天文衛星ヒッパルコスのデータを元に正しい位置に配置されていますし、遠くの銀河も CfA Redshift Survey、Sloan Digital Sky Survey のデータをもとに構築されています。40分間アドリブでしゃべりましたがそれでもまだ話し足りない、ここにあるのは、まさに天文学の知の集合なのです。
そしてなによりキレイなんです、画面が。青い地球、色とりどりの星たち、そして網目模様の銀河。忠実に再現された宇宙にこの美しさがプラスされて、丸の内のイベントに参加された皆さんにも満足していただけたことと思います。この Mitaka、これから天プラのイベントでも随所で活躍するはずです。そしてあなたのPCで Mitaka が動くなら、ぜひご自分で宇宙旅行に出かけてください。Mitaka が動くスペックでない方も、ウェブサイトの4D2U NAVIGATORを訪れてみてください。こちらではより気軽に宇宙の果てまでの旅ができます。
宇宙旅行から帰ってきたら、思わぬ時間が経過しているかもしれません。しかしこれは相対性理論で予言された効果ですので、お気になさらぬように。
投稿者 平松正顕 : 23:44 | hiramatsu log
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