2006年6月24日
冬到来
冬です。観測シーズンです。空気が乾燥し天気が安定する冬は、電波天文学観測にとってもっとも適した季節です。
というわけで、昨日からチリの電波望遠鏡を使って、星形成領域の観測をしています。南半球は冬、今のところ天気もよく順調です。しかも今回は日本からの遠隔観測です。飛行機での長旅が無いのはとても楽なのですが、早朝6時半くらいに天文台に行って観測準備を始める生活は、なかなかきついものです。
僕たちが使っている望遠鏡は、ASTEといって、チリ北部のアタカマ高地標高4800mくらいのところにあります。高地の砂漠ということで、空気が薄く湿度も低いため、水蒸気に吸収されやすいサブミリ波の観測には適したところです。地の果てかと思うような場所ですが、こんな場所に観測地を求めた天文学者の情熱には脱帽です。
そんな場所を気軽に眺められるソフトがあります。Google が配布している Google Earth。高解像度な衛星写真を使ったデジタル地球儀とでもいいましょうか。これでみると、僕らが使っている望遠鏡もこの写真の通り。口径10mのパラボラアンテナとその周りの制御用コンテナ群がよく見えます。このブログの右上にある自己紹介の写真に写っている望遠鏡、あれを上から見るとこう見えるんです。いやーこれはすごい。すでに GoogleEarth をお持ちの皆さん、この望遠鏡見つけられます?
このソフトを使えば、衛星画像でたどる『世界の天文台から』が実現できてしまいます。観測が終わったら、このブログの中で世界中のいろいろな天文台をこの Google Earth を使いながら紹介していくつもりですので、ご期待あれ。
投稿者 平松正顕 : 23:32 | hiramatsu log
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コメント
今日は〜^^またブログ覗かせていただきました。よろしくお願いします。
投稿者 グッチ アウトレット 通販 : 2012年11月10日 04:32