2007年1月19日
長生きのためにノーベル賞を。
最近巷ではダイエットのために納豆を食べるのがはやっているようですが、ロイターにこんなニュースが載ってました。
「ノーベル賞受賞者、候補者よりも長生き」
英ワーウィック大学の教授らが行った調査では、ノーベル化学賞と物理学賞の受賞者は、賞金や栄誉を手にするだけではなく、ノミネートされただけの人よりも2年近く長生きしている。調査を行ったオズワルド教授は、理由についてはよく分からないとコメント。そのうえで「(受賞という)社会的地位は、健康という魔術をもたらすようです」と述べた。
多くの人が気づいていると思いますが、「ノーベル賞を取ったから長生きできた」のではなくて、「長生きしてたからノーベル賞を取れた」という面が大きいでしょう。ノーベル賞は故人には与えられませんから、ノミネートされていたとしても早くに亡くなってしまえば、受賞はできません。ノーベル賞は研究成果が出てから10年20年経過してから与えられることもざらにあります。小柴さんの場合でも、1987年の超新星1987Aからのニュートリノ観測に対してノーベル物理学賞が与えられたのは2002年、つまり15年後です。小柴さんと同時にノーベル賞を取ったレイモンド・デービス氏は昨年亡くなりましたが、受賞時には88歳。長生きしないと受賞できません。
ところで、あるある大辞典でも思いっきりテレビでもいいので、「星を見ると健康になる」とか言ってくれませんかね?
投稿者 平松正顕 : 23:59 | hiramatsu log
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