2007年3月25日
絵本が誘う空の世界
塚田日誌にもあるとおり、三鷹市の芸術文化センターで、絵本作家・神沢利子さんの展覧会『どうして?神沢利子展〜ウーフからの招待状〜』が開かれています。3月31日まで。神沢さんの代表作は「くまの子ウーフ」、小学校の国語の教科書に載っていたようなので、きっと目にしたことのある方も多いでしょう。他にも「ふらいぱんじいさん」など、僕も読んだ記憶がかすかに残っているような作品も神沢さんの手によるものです。
この展覧会の特徴は市民の皆さんの手作りだということ。企画から製作・当日の運営まですべて、ボランティアで運営されていると聞いています。天プラもその輪に入って、「読み聞かせ小屋」の作成でお手伝いしました。神沢さんが幼少期にすごした樺太の夜空を再現した、簡単なプラネタリウムにもなっています。神沢さんの作品の中にも北斗七星や様々な星座が登場し、星空が重要な役割を担っています。
さすがにこの年になると絵本に触れる機会もほとんどなくなるわけですが、今回の展覧会で久しぶりに絵本を読んで、その良さに改めて気付くことがありました。大人の目で見るからこそ見えてくる深みとか味わいとか言うものが隠されていたんですね、と今更ながら。大人向け絵本も人気のようですが、それも納得です。
展覧会場には「どうして?の木」といって、来場者が疑問を木の葉の形に切った紙に書き込んで、それを貼り付けていく展示があります。人間に関するものから動物や身の回りのことについて、大人も子どももいろんな疑問を書き込んでいるのですが、宇宙や自然に関する疑問がとてもたくさんあります。なかなか簡単には答えられないものもたくさんありますが、絵本の世界をきっかけにウーフのように「うーふー」とうなりながらいろんなことを考えてみるものいいな、と思った今回の展覧会でした。
朝日新聞のウェブに載っていた、今回の展覧会の記事はこちら。
投稿者 平松正顕 : 01:02 | hiramatsu log
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