2008年12月12日
ASTE-WS
研究会"ASTE Science Workshop"のために一時帰国中です。会場は三鷹の国立天文台。大学院時代5年間いたキャンパスに半年ぶりに戻ってきました。天文部の部室があった駒場の学生会館とか天文学科の教室があった本郷の理学部3号館も多少の懐かしさはありますが、大学・大学院は駒場2年・本郷2年・三鷹5年だったことを考えてもこの三鷹キャンパスに対する思いはだいぶ違います。そもそも学部2年生のころから観望会のお手伝いに顔を出してましたし、もっというと"国立天文台"の存在を知って以降この三鷹は僕にとっては聖地だったのです。
今回の研究会では、ちょうど僕が大学院に入ったころにスタートしたプロジェクトのまとめと来年の観測について発表をしました。このプロジェクトからはまだ論文を1本しか出していませんが、今解決に向かいつつある解析ソフトウェア上の不完全な点をクリアすればバシバシいけると思っているので、なんとかはやく形にしたいものです。
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コメント
日本にお帰りになって、少しホッとしていらっしゃいますか。
お忙しいところ、お返事いただきまして、ありがとうございました。
宇宙論はどんどん進化していきそうで、本当にすごいですね。これからも、どう推移していくかを拝見したいと思います。
私は去年、野辺山電波天文台、乗鞍太陽コロナ観測所、スーパーカミオカンデを見せていただきました。
どちらの施設も、地に足の付いた観測が行われていて、世界をリードする研究は、こうやって地道な努力の継続から生まれるんだと、感動しました。
国立天文台には、まだ行ったことが無くて、残念です。
三鷹には、東大大学院のキャンパスがあるんですか?
今、天文コミュで話題になっているのは、先生がご紹介してくださった系外惑星に関することで、ホットジュピターについてです。
先日オランダの大学生グループが発見したホットジュピターは、木星の5倍くらいの大きさで、主星から450万kmの距離にあるそうですね。
コミュで、特に天文学や物理学を専攻した人から、こんなに主星に近いのに、なぜ衝突したり、バラバラになってしまわないんだろうと疑問が寄せられています。
お忙しいところ、大変申し訳ないのですが、ホットジュピターについて、分かっていることがありましたら、教えていただけないでしょうか?
投稿者 sopuranovoce : 2008年12月14日 13:23
こんばんは。
三鷹の国立天文台の敷地内には、東大の天文学教育研究センターがありますし、国立天文台自体にも大学院生がたくさんいます。
系外惑星についての研究はホントに日進月歩なので、私も最近の研究までちゃんとフォローできていません。少なくとも2,3年前まではホットジュピターがどうしてあのような軌道にとどまっていられるのか、というのはわかっていませんでした。そもそも主星に近いところで大きな惑星は作りにくい(主星から遠い方が氷物質が融けずにたくさん残っているので大きな惑星ができやすい)ので、外側で作られた惑星が何らかの原因で内側に移動してきてホットジュピターになったのだろう、という説があります。これでも、主星に落ち込んでしまわない理由がきちんとわかっていたわけではありませんでした。現在ではいくつかの説が出てきているかもしれませんね。
投稿者 平松正顕 : 2008年12月19日 00:01