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2008年6月21日

宇宙図、韓国へ!

2007年の科学技術週間で作製をお手伝いした「一家に1枚宇宙図」の解説本としてNewton別冊が出版されたのは昨年の8月末。宇宙図の1年前に文部科学省から出た「一家に1枚ヒトゲノムマップ」の解説本が最近出版されたというニュースが京都新聞に出ていました。宇宙図を作ってるときに分かったことは、「この1枚にすべてを詰め込むのは無理」ということ。当然ですけどね。当初考えていた文章を意味を失わないように注意しながら削りに削ってできたのがあの宇宙図です。ゲノムマップの場合も、どのゲノム情報を記載してどれを割愛するかきっと苦労されたことでしょう。それを補完するための書籍化というわけで、このゲノムマップ解説本と宇宙図Newtonは似たような立場にあります。

宇宙図の本は、できるだけ早く出版でき、かつ豊富な図と写真を掲載できるということでNewton別冊の形を取ったわけですが、ここにきて意外な副産物が。Newton Korea社から、翻訳という形で韓国でも出版されることになったのです。その連絡があったのが3月、そして今日Newton Koreaのウェブページで、その情報を発見しました。それがこちら。もちろんハングルなんで読めませんが、ウェブページ翻訳にかけてみると、ほとんどそのまま翻訳されて出版されるようです。表紙の色まで一緒です。

宇宙図そのものを翻訳しようという動きもあることはあるのですが、これは大変難しいのです(英語版は少数作成して一部に配布されましたが)。それは、意味を崩さず文を短くするために、プロのコピーライターさんの力も借りて個々の単語や語順、「てにをは」に至るまできめ細やかな配慮がなされているから。つまり、元の意味をきちんと理解しないで翻訳すると意味が違ってきてしまう可能性があるのです。しかし紙面に余裕のある雑誌であれば、そこまで難しいわけではありません。

自分が書いた文章が翻訳されて海外に出るというのは照れくさいような身が引き締まるような思いですが、この韓国語版を筆頭に、Newtonが出版されている各国でも宇宙図が広がっていけばよいな、と思います。

投稿者 平松正顕 : 19:08 | hiramatsu log

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コメント

平松先生こんにちは

たまたま、昨日tenpla.netを見つけて、お便りしてみたいなと思っていました。
天文学が大好きで、一人で少しずつ、コツコツ勉強しています。(ありのように)
私は、声楽家(ソプラノ)ですので、全くの門外漢なんですが、ニュートンを創刊から読み始めたのをきっかけに、宇宙の不思議、天体の不思議に魅了されてしまいました。
「一家に一枚宇宙図」は本当にありがたいです。
実は我が家では、旅行先の天文台や地元の博物館などで宇宙図をもらい、一人一枚となってしまいました。
でも、家族3人、それぞれ活用していますので、お許しくださいませ。 

投稿者 amaabile : 2008年6月23日 10:17

平松先生こんにちは!

昨日、たまたまtenpla.netを拝見していました。
私は、声楽家(ソプラノ)なので、全くの門外漢ですが、創刊からニュートンを愛読する内に、宇宙の不思議に心を奪われてしまいました。
今では、コツコツと自分なりに研究しています。(アリのように少しずつですが・・・)
昨年は、家族旅行で、主人に無理矢理頼み込み、野辺山天文台・乗鞍太陽コロナ観測所・東京大学スーパーカミオカンデを見学させていただきました。
乗鞍は、もうお役目が終わり、「日の出」で太陽観測を継続するそうですね。無くなる前に伺うことができて本当に良かったです。

宇宙図は、我が家では天文台や博物館でもらい、一人一枚持っています。でもきちんと活用していますので、お許しください。

仕事が音楽ですので、周りには天文学が好きな人はあまりいません。ここ十数年で、信じられないくらいいろんな事実が判明しているのに、関心のない人が多く、寂しいです。
これから、tenpla.netにも参加したいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
                  sopuranovoce

投稿者 amaabile : 2008年6月23日 11:06

宇宙図そのものの韓国語化プロジェクトがあるならぜひ参加したいです!

投稿者 ゆん : 2008年6月23日 22:51

トレンド発信よりも、自分たちらしさの探求――。先月開かれた2012年秋冬のミラノ・ メンズコレクションでは、自らのルーツに立ち戻り、自家薬籠(やくろう)中の題材を強化 したブランドが魅力的な服を見せた。 モンクレール サイズ不況下で続く

投稿者 モンクレール : 2012年11月10日 20:54

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