2008年7月29日
relaxed and friendly
研究会1日目が終わりました。
昼食からビールが出るのはさすがドイツ。主催者の開催のあいさつ、
・"relaxed and friendly" な雰囲気でディスカッションしてくださいね。
・ビールも活用してください。この地方ではビールはアルコールにはカウントされません。
とか。
論文の著者として名前を知ってる方がリアルにその辺にいらっしゃるので、自然にテンションも上がります。今回は参加者が60人に限られているのでそのぶんコミュニケーションも取りやすいですしね。今やALMA全体の暫定プロジェクトマネージャとして身を粉にして働いていらっしゃる元指導教員の先生の名前も使いながら自己紹介など。こういう自分のペースの会話ならまだなんとかなるのですが、研究発表のあとの議論がヒートアップしてきて会話の速度が上がっていくとそれに反比例して聞き取れる内容も減ってきてしまいます。まだまだ修行が必要です。
目下のところライバルであるヨーロッパ陣営の人とも、ハワイの望遠鏡を使って同じような手法で研究をやっているアメリカ人とも話ができたのは収穫でした。今回の研究会に参加する大きな目的の一つでもあったので。みんな僕が直面しているのと同じデータ解析上の問題を抱えていることが分かって、ちょっと元気が出ました。なかなか解析が進まないと気分も滅入ってくるわけですが、まあ世界中で頭を抱えている人がいるくらいやっかいな問題なので、あせらずじっくり立ち向かうのがよいのでしょう。
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コメント
平松先生、今日は。
以前にも一度お便りさせていただきましたが、きっとお気付きにならなかったと思います。
秋田に住む、天文学が大好きな声楽家です。
ミュンヒェンでの研究会のご様子は、楽しそう・・・と共に、とても難しいことを話し合われたんだなと思います。
秋田出身の林 左絵子先生は、天文学者が集まって議論をしていると、頭の良さを競うオリンピックみたいですよと笑っていらっしゃいました。
平松先生が研究されている、星の誕生についてもとても興味があります。新しい星は、生まれ出る時にいったいどれくらいのエネルギーを放出するんでしょうか?
以前に書いてくださっていた仙台市天文台に行って来ました。とても開放的で、小さなお子さんからお年寄りまで、いっぱいの人でした。現代の天文学の最新の知識を目の当たりにして育つお子さん達がうらやましいです。・・・秋田にも天文台が欲しい!!
これからははっきりと宇宙時代ですね。
投稿者 sopuranovoce : 2008年8月6日 05:11
sopuranovoceさん、
コメントありがとうございます。すみません、以前のコメントに気づいていませんでした。
研究会での内容は、やはり難しいといえば難しいですね。なにしろ遠くの天体の情報を、手探りで探り当てようとしているようなものですから。研究が進んでも一気にすべて解明、なんてことはほとんどあり得ないですが、逆にいえば難しいからこそちょっとずつでも進展していく楽しみがあるとも言えるかもしれません。
星が生まれてくるときに放出するエネルギー、これはなかなか難しい質問ですね。もちろん大きな星も小さな星もあるので一概には言えませんが、星の誕生というのは秒速数十kmにも及ぶ高速のガスの流れ(原始星ジェット)を十万年間ほど放出し続けるほど活発な現象であるといえます。
仙台市天文台にも行かれたのですね。sopuranovoceさんのように「天文学が大好き」な方もそうでない方も楽しめる存在としてこれからも頑張ってほしいと応援しています。
あ、それから「先生」と呼ばれるのはやや気恥ずかしいので、さんづけで結構ですよ。
投稿者 平松正顕 : 2008年8月6日 05:53
突然訪問します失礼しました。あなたのブログはとてもすばらしいです、本当に感心しました!
投稿者 グッチ アウトレット バッグ : 2012年11月10日 07:38
あの知名度、話題性、人気をメディアが利用しない訳がない。
投稿者 ブルガリ 時計 コピー : 2012年12月10日 13:42
はじめまして。突然のコメント。失礼しました。
投稿者 グッチ バッグ : 2013年4月12日 16:11