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2009年10月12日

What will your great discovery be?

先日のエントリで取り上げたホワイトハウスでの天体観望会、オバマ大統領のスピーチの全体を収めたビデオがYoutubeのNASAtelevisionチャンネルに出ていました。


観望会には地元の中学生が招待されたとニュース記事には出ていましたが、その他にも大勢のゲストがいたようです。NASAのボールデン長官、アポロ11号のバズ・オルドリン、アメリカ人女性初の宇宙飛行士となったサリー・ライド、ハッブル宇宙望遠鏡修理に参加した飛行士もいたようです。

"NASA's equipments are pretty powerful stuff, but Astronomy also depends on the curiosity and contributions of amateur astronomers. もちろんNASAの望遠鏡は強力だが、天文学はアマチュア天文家の好奇心と多大な貢献にも支えられている" というオバマ大統領の言葉の後、二人のとても若いアマチュア天文家が紹介されます。弱冠14歳で最年少超新星発見者となった中学生、アメリカ国立電波天文台のデータから新天体を見つけた高校生。世界最大の可動型電波望遠鏡GBTでの観測データを高校生にも協力してもらって進める、というプロジェクトがあるそうで、この高校生はこれに参加していたとのこと。これまでに30個ほどしか見つかっていないとてもレアな天体(rotating radio transient)だそうです。
これを受けてのオバマさんの言葉。

Now, if they can discover something great, so can any of you other students who are here tonight. All you need is a passion for science.
彼らが成し遂げられたのなら、ここにいる君たちだれでもが同じような発見をすることができます。必要なのは科学に対する熱意です。
(中略:ガリレオの活躍やアメリカの科学・高等教育政策についてちょっと述べて、でも君たちが主役だよ、と言った後に)

It'll take your sense of wonder, your passion, your persistence, your willingness to dedicate your lives to the pursuit of discovery. And it's going to take some hard work.
不思議だと思う心、科学への熱意、こだわり、意欲を持ち続け、人生を賭して発見を追い求めてください。そしてそれには努力が必要です

研究者の僕にとってもたいへん重い言葉です。

あいさつの後、大統領科学顧問、物理学者のJohn Holdren氏ハーバード大教授が、世界天文年オフィシャルパートナー、セレストロンの望遠鏡で捉えていること座のダブルダブルスターについて説明し、オバマ夫妻がこれをのぞいています。煌々と照明がたかれた中で望遠鏡をのぞくのはちょっと大変だと思うのですが、オバマさんたちはちゃんと見えたのでしょうかね。「こりゃ遠いなぁ」とか言ってますが。

スピーチの全文はこちらにありましたので、英語の勉強がてら聞いてみるのもいいと思います。

投稿者 平松正顕 : 00:04 | 世界天文年2009

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