2009年1月4日
Cosmic Diary
昨日台湾に戻ってきました。朝に関空を発つ便だったので早朝に家を出たのですが、新大阪についた時点での気温は4℃。そして台湾にお昼ごろ着いた時の気温は20℃。やはり南国、1月でも暖かいです。
さて、元日のエントリでもご紹介しましたが、今年はガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で宇宙を見てから400年を記念する世界天文年：International Year of Astronomyです。世界共通企画も日本独自の企画も数多く予定されています。今日1月4日は、日本中で全国一斉オープニングイベントが行われました。NHKのニュースで、メイン会場であるぐんま天文台でのイベントの様子が放送されていたので、台湾にいながらにしてその様子を少しだけ見ることができました。
世界天文年のいろいろな企画が既に始まっていますが、今日はCosmic Diaryをご紹介したいと思います。これはその名の通り、世界中の天文学者が書くブログの集合体です。2005年の世界物理年の時も物理学者のブログの集合体がありましたね。天文年オフィシャルページの説明によると、
"The Cosmic Diary is not about the science of astronomy, but about what it is like to be an astronomer. "
つまり、天文学の内容そのものよりも、天文学者とはどういうイキモノであるか、を紹介するもののようです。「毎晩星を眺めている」という誤解をされがちな天文学者ですが、実際はどういう仕事をしていて、何を考えていて、どういう思いで宇宙に向き合っているのか、が語られることでしょう。天文学や科学の入り口はいろんなところにあるわけですが、天文学自体の魅力ももちろんのことながら、天文学者というヒトの魅力もまたそういった入り口になり得ます。
Cosmic Diaryのトップページにいってみると、右側に組織ごとにブログを書いている人の数が出ています。現在のところヨーロッパ宇宙機関（ESA：ヨーロッパ版NASAみたいなもの）から3人、ヨーロッパ南天天文台（ESO、ヨーロッパ14カ国の連合天文台）から14人、日本の宇宙航空研究開発機構（JAXA）から4人、NASAから4人。ページ下にリストがありますが、その他いろんな国の天文学者がブログを書くようです。世界共通イベントなので大抵英語なんですが、JAXAの阪本成一さんが日本語英語併記で書いてくださるようです。同じくJAXAの北村良実さんは私の共同研究者でもあります。国立天文台関係ではすばる望遠鏡の布施哲治さんもリストにありますね。
このブログもある意味では天文学者の姿を見せるところなので"勝手にCosmic Diary"と名乗っていいかもしれません 笑。毎日更新はさすがに無理ですが、今年もできるだけいろんな事、とくに研究のことについても書いていけたらいいなぁと思っています。もともとこのブログは天プラの活動日誌だったのでいわゆる"科学コミュニケーション"に分類されるエントリが多かったのですが、それに限らず天文学者の姿を紹介するという方向で。
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コメント
世界天文年の詳しい情報ありがとうございます。
Cosmic Diaryの企画はおもしろいですね。
言葉の壁はありますが（笑）、阪本成一さんの日本語ページは、とても助かります。
NASAやESA等のHPを毎日読んでいますが、やはり英語力が足りず、分からないときも多いです。
平松先生がニュースを教えてくださるので、感謝しています。
ゲリラ天体観測天の川急便にも、会ってみたいですね。
投稿者 sopuranovoce : 2009年1月6日 10:27
コメントありがとうございます。
ブログに書かれるような英語はけっこう砕けた形になっていることも多くて、読むのは骨が折れますね。阪本さんの日本語英語併記はとてもたすかります。こうした形で、天文学者がどんな思いで「役に立たない」と言われがちな天文学に向かっているかを垣間見ることができるのは、たいへん面白い試みだと思います。今後の更新にも期待ですね。
投稿者 平松正顕 : 2009年1月6日 23:15
はじめまして。突然のコメント。失礼しました。
投稿者 グッチ アウトレット : 2013年4月14日 22:32
こんにちは、またブログ覗かせていただきました。また、遊びに来ま〜す。よろしくお願いします
投稿者 ランセルバック : 2013年4月17日 17:00
