2009年1月8日
宇宙に一番近い天文台
世界で一番高い場所に望遠鏡 東大がチリに建設 というニュースが出てました。東大がチリに設置する東京大学アタカマ天文台 (Tokyo Atacama Observatory: TAO)です。
ニュースに出てるチャナントール山周辺はまさに天文台建設ラッシュです。右のプロフィール写真に使っているASTE、名古屋大学のNANTEN、ヨーロッパのAPEX、アメリカのCBIとACT、そして何度もご紹介している日本台湾北米欧州合作のALMA。それに今回ニュースになったTAOと、計画中のアメリカのCCAT。ハワイ・マウナケア山に匹敵する大天文台群ですね。TAO以外はみんな電波望遠鏡であるところが特徴と言えるでしょうか。朝日の記事にもありますが、赤外線から電波にかけての電磁波は大気中の水蒸気に吸収されやすいので、標高4200mのマウナケアとか標高5000m以上のアタカマ地域に天文学者が集うわけです。空気も薄いですし、乾燥しています。ASTEの気象モニタでは湿度が2%を下回ってるのを見たことがあります。観測条件がいいから天文学者が集うと言っても、こんなところは生きていくことすら大変な場所。なので、大抵はふもとの村とか母国からの遠隔操作で望遠鏡を動かして観測をします。それでも、もちろん望遠鏡建設やいろいろなメンテナンスのためにはやはり人が行かなくてはいけません。天文学者って、実はとっても体力仕事。
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コメント
こんにちは!
アタカマに東京大学が天文台をというニュースは、知りませんでした。素晴らしいですね!
5640mの高地って想像もできませんが、高地であるが故の大変さは、林 左絵子先生から講演の際に伺っていました。
世界中の天文学者が、ATAKAMAに大きな期待を寄せていらっしゃるようですね。
これからどんどん新しいことが解明されると思いますので、楽しみです。
先生もがんばってください!
いつも最新の情報をありがとうございます。
投稿者 sopuranovoce : 2009年1月11日 11:57
匿名なのに、私には誰だか分かる・・・(^_^;)ありがとう。。。
投稿者 グッチ 通販 : 2012年11月10日 04:23