2010年1月20日
2010年、部分日食
ほぼ一ヵ月間ブログをお休みしていましたが、元気にやっております。
昨年末は、建設が進むALMAのユーザー向け会合が東京で開かれたので、研究打ち合わせも兼ねて出張してきました。年末年始は実家でゆっくりと過ごし、1月4日から台湾に戻ってきています。
昨年は懸案だった論文を書きあげて論文誌に投稿できたこと、ハワイのサブミリ波電波干渉計SMAに提出した観測提案が採択され無事に観測できたことで、最低限のノルマはクリアしたかな、という印象でした。今年は昨年観測したデータをきちんと解析して論文にまで持っていき、たまってしまっている他のデータの処理も片づけて、さらに先を見据えて研究を進めていこうと思っています。
写真は、1月15日に起きた部分日食です。昨年7月の日食は沖縄で食分93%の日食を見ることができましたが、今回は今住んでいる新竹市の海岸近くにいって写真を撮ってきました。ちょうど日没時間帯の日食ということで、大学から10kmくらい自転車で走って西側が開けた海(台湾海峡)まで行ってきました。
日食が始まったころはまだある程度高い位置に太陽があったので、太陽観測用のフィルタをつけて写真を撮ったり、日食グラスを使って目で見ていたりしたのですが、時間が経過して太陽が低くなってくると、大気層のおかげでその光も暗くなり、日没前にはフィルタなしでもちゃんと太陽の形を写真に収めることができるようになりました。肉眼でも全くまぶしさを感じないで太陽を見ることができましたし、日没時の日食というのはやはり前景と欠けた太陽が一緒に見えるので、空高い位置での日食とはまた違った趣があります。僕の他にも写真やビデオを撮っている人がいたり、散歩やサイクリングに来ていた人がこの欠けた太陽を眺めていたりして、ほぼ水平線まで雲がなかったことも幸いして多くの人がこの風景を楽しんでいたようです。
去年の日食以来すっかり日食にハマっているのですが、半年後の南太平洋(イースター島あたり)皆既日食にはさすがに行けません。でもいつか皆既日食は見てみたいなぁ、と思う今回の日食でした。
投稿者 平松正顕 : 22:00 | hiramatsu log
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