2010年3月31日
宇宙から見たALMA
国際宇宙ステーション滞在中の野口聡一宇宙飛行士が、チリに建設中の電波天文台ALMAの山麓施設の写真を撮影して、twitterで報告されていました! 赤茶色の不毛な大地に延びる道と白く見える施設群のコントラストが見事です。よくもまあこんなところ天文観測施設を、とさえ思ってしまいます。
この写真に写っているのは、標高2800mほどのところにある山麓施設、Operation Support Facility (OSF) です。ここでは今まさにALMAのための電波望遠鏡(パラボラアンテナ)の建設がおこなわれています。アンテナの口径は12mと7mで、OSFにはいま日本担当分のアンテナが4台、アメリカ担当分が10台以上、ヨーロッパ担当分が1台(→ヨーロッパ南天天文台のプレスリリース)のアンテナがあるはずなのですが、さすがにアンテナ自体はこの宇宙ステーションからの写真では見えないようですね。
ALMA完成後は、望遠鏡本体や搭載装置のメンテナンス、そして望遠鏡の遠隔操作がこのOSFから行われます。60台を超えるパラボラアンテナ群は、この写真で右に延びている道路をずっと行った先の標高5000m地点に展開されます。標高5000mでは空気も薄いので、望遠鏡を作るのもメンテナンスするのも操作するのも極めて困難。なので、多少は標高の低いOSFで多くの作業を行うわけです。
このOSF、Googleマップだとよりくっきりと見えます。こちらはまだOSFの建物が建設中だったころの写真のようであまり目立った構造物がありませんが、まるい敷地がOSFです。その左下にある長方形のところは、各国メーカーが望遠鏡を組み立てて試験をするエリアだと思います。
タイミングのいいことに、日本の国立天文台のALMA推進室のウェブサイトが今日改訂されたようです。 [マルチメディア]の項目には画像もたくさんアップされています。[アルマについて]-[アルマへの旅]では、日本から40時間ほどの長旅を経てチリ・サンティアゴのオフィスやアタカマ高地のALMA山麓施設・山頂施設にたどり着く様子が紹介されています。そのほかいろいろと新コンテンツもあるようなので、いろいろ見てみると面白そうです。
投稿者 平松正顕 : 23:08 | hiramatsu log
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コメント
今日は よろしくお願いしますね^^すごいですね^^
投稿者 グッチ アウトレット : 2012年11月10日 06:07