2010年7月19日
プラズマ科学夏の学校で講演
ごぶさたしてしまいました。
日本での3連休の声を聞きながら、今日は台南市にある国立成功大学に行って講演をしてきました。この大学はプラズマ科学に強いのですが、ここでPlasma Science Summer Schoolが開催されていて、その中の講義の一つとして、チリに建設中のALMAの紹介をしてきました。
もともとアサインされていた方が急用で参加できなくなり、ピンチヒッターとしての参加だったのですが、90分の講演を英語でやったことはこれまでになかったので(というか、日本語でも90分の講演はほとんど経験ない)、プレゼン準備からして大変でした。さらに、聴衆はプラズマ科学に関心のある大学院生と学部生、必ずしも天文学、特に電波天文学に詳しいわけでもありません。という説明は事前に受けていたので、基本からの説明を含んだプレゼンテーションを組み立てたのですが、太陽物理や太陽系内プラズマの観測ならまだしも核融合とかを専門にしている(したい)学生もいて、さらに基礎から準備しておけばよかったかもしれない、と講演の途中で思ったりしました。
とは言っても、講演の目的はALMAに使われる電波干渉計の技術の基礎を教えることではなくて、ALMAというパワフルな望遠鏡がもうすぐできるから関心を持ってみてね、と促すことだったので、そのあたりの目標はなんとか達成できたんじゃないかな、と思います。こういう研究コミュニティ向けプロモーションも、ユーザーたる研究コミュニティとALMAプロジェクトを繋ぐALMA地域センターの仕事の一つ。学部生もいたので英語に難がある場合もあったかもしれませんが、中国語で講演できない僕にはそこはどうしようもできないので・・。
急な講演依頼だったので結構大変でしたし2,3日論文を書く手を止めざるをえませんでしたが、それでもプラスにはなったかなと思います。ここで作ったプレゼンテーションは適宜改訂しながらこれからも使っていくことになるでしょうし。さてさて、また論文書きに戻らなければ。
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