2005年8月17日

千葉県鹿野山

ここになにがあるか、わかりますか?
知ってる人は少ないと思いますが。。。
 #マザー牧場じゃないですよ。
   たしかにあるけど(笑)

三角測量は知ってますよね?
日本全国の測量をするときの、基準となる三角形の頂点のひとつが、ここにあるんです。

三角測量には天文観測で正確に測った経緯度原点が必要になります。
これは、東京の麻布台にあるんですね。
で、この麻布台と千葉県鹿野山にある三角点を結び、さらに神奈川県丹沢山にある三角点とを結んで、基準となる三角形としたわけです。
鹿野山と丹沢山を結んだ線が基線となります。

現在、この鹿野山には国土地理院の測地観測所が設置されています。
主に、地磁気の観測や重力の測定、また測地衛星「あじさい」の観測も行っています。
今日は、三角点を含め、この施設の見学をしてきました。

特に印象に残っているのは、地磁気の絶対観測の施設。
普段は毎日、変化観測といって地磁気の変化を追っているのですが、
その変化の基準値を求めるために月に一度、絶対観測というのを行っているそうです。
その施設、観測室自体が磁気を帯びないようにと、建物をつくっている釘にさえ、鉄のかわりに真鍮をつかっているのです。

そういえば、以前、スターウィークの企画で、
『地球の大きさを測ろう』なんていう催し物がやっていたと思いますが、
地図ひとつ作るにも、天文観測が重要な役割を果たしていること、
天文学にすれば古典ではありますが、しっかりと伝えていきたいと感じました。

見学後、昼食を食べ、午後からは自分たちで地図作り体験。
マザー牧場からの道を、歩測で距離を、方位磁針で方位角を測りながら歩いていきました。
(残念ながら、標高は測れず)
たった 1km 弱を測るのにも 2 時間近く。。。
伊能忠敬のすごさを改めて実感しました。

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投稿者 KEN : 23:27 | 巡検紀行

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