2008年5月29日

double star

今日も高知から土佐っ子たちが修学旅行に。
とはいえ、先生を含めても 6 人。
そのぶん、じっくり見せてあげることができました。
星空は地元の方がいいと思うんだけど、
大きな望遠鏡で見る宇宙は、また違うからね。

天気は直前まで雲が広がっていて、
無理かな〜って思ってたけど、
高知からはるばるやってきた子どもたちを、
天は見捨てませんでした(笑)
観測室に上がるころにはほぼ快晴!
土星はもちろん、二重星や M3 球状星団を堪能してもらいました。
球状星団があんなにはっきり見えたのは初めてでしたね。
そのぐらい、シーイングも透明度も抜群でした。

で、せっかくなので観望会終了後、教材に使う目的もあって写真を撮りました。
特に二重星や恒星の。
恒星や二重星の写真って意外にないんですよね。
「個人」で撮影したものはときどきネット上に落ちてますが、
やはり教材用に自由に使いたいとなると、自分で撮るのが一番。
せっかく機材があるんですから。

上の写真はうしかい座のα星、アークトゥルス。
春の夫婦星のひとつで、
日本でも昔から、麦星とか珊瑚星(真珠星=おとめ座のスピカとの対比)と呼ばれてきました。

ほかにもいくつか撮ったのでご紹介します。
フォトアルバム

これからも季節に合わせて撮影していく予定なので、お楽しみに!



投稿者 KEN : 23:34 | 星の子たより | コメント (43) | トラックバック (44)

2008年5月26日

Phoenix

今日の日本時間午前 8 時 50 分頃、
アメリカ、NASA火星探査機フェニックスが無事、着陸したとのニュースが入りました。
よかったよかった。

火星探査機ってかなり頻繁に打ち上げられている気がしますし、
実際、ここ 10 年くらいで十数機も飛んでいますが、
実は火星表面への軟着陸は 2004 年ぶり。
成功率は 50% にも満たないそうです。
やっぱり、他の天体へ着陸するというのは、まだまだ難しいんですね。

火星探査機については、最近、マーズ・パス・ファインダーのときに初めて採用されたエアバッグ方式が主流でしたが、
今回はロケットエンジンの逆噴射を利用したタイプ。
これは、30 年近く前のヴァイキング探査機以来でしょうか。

さて、このフェニックス、火星極域探査機ということで、
火星の北極付近に着陸、水が氷として存在しているかなどの探査を行う予定です。
さっそく、ミッション・ウェブページにはフェニックスが撮影した火星表面の画像が掲載されています。
仕事が早い。

あと、おもしろかったのが、
"Team Members Celebrate"と題された写真が数枚、掲載されていました。
着陸成功をよろこぶミッションチームの皆さんの笑顔が印象的です。
JAXA でも、こういう写真出せばいいのに・・・。
すべてのミッションには、その裏側に何百、何千人という人たちが、
それこそ人生をかけて関わっている人もいます。
研究者だけではなく、管制官や技術者、広報担当者。
そんな人たちを、もう少しクローズアップさせてあげたいですね。

投稿者 KEN : 13:14 | 天文学最前線 | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年5月20日

PAONET

今日から出張もかねて帰京です。
今日は久しぶりに国立天文台を訪問。
PAONET (公開天文台ネットワーク)の総会に参加です。

PAONET というのが何か、簡単に紹介しましょう。

今でこそインターネットが発達して、きれいな銀河の画像がほしい、とか、
先日見つかった新彗星の画像をプラネタリウムで作りたい、というときに、
インターネット上でちょっと探せば手に入りますよね。
特に NASA をはじめ、公的研究機関が持っている画像については、
教育・普及目的であればクレジットを入れるだけで無償で使えます。

しかし、そんな便利な世の中になったのは、つい数年前のこと。
昔はいろいろと大変だったようです。
 #自分もその頃の様子は知らないので・・・。

そこで、研究機関と科学館などの教育施設が連携して、
ネットワークを利用して最新の天文学の画像を提供し、自由に使えるようにしましょう、
情報交換もしましょう、と誕生したのが PAONET なのです。

そのため、最近では役割を終えつつあり、
今は新たなシステム構築の段階に入ったようです。

たしかに、Google さんとかに任されば、結構簡単に画像が手に入る時代になりましたけど、
そういうのは関係ない画像も入ってきますし、まだまだ探しにくいですしね。
パワーアップして新しくなっていってほしいものです。
もちろん、お手伝いはしていくつもり。


さて、総会ですが、
まぁ、会則の改定や研究発表やらがあったのですが、なんといってもメインは夜(笑)
年に 1 回、ここでしか会わない人もいますから、飲みながら、食べながら、いろいろ話せるのが、
こういう会の醍醐味です。

今回はたまたまか、今年度(もしくは昨年度中途)採用の人たち(つまり同期)が多くいて、
プラス若手で集まっていろいろと情報交換できました。

余興(?)のじゃんけん大会でも勝って、太陽スペクトル下敷きももらえました(笑)

地方にいるので、東京にいたときのように、なかなかいろいろな人と会う機会がありません。
こういう機会を逃さず、いろいろと顔を出していきたいですね。
 #あとはお金か・・・(泣)

投稿者 KEN : 23:57 | 研究会レポート | コメント (53) | トラックバック (33)

2008年5月17日

film camera

今日は星の子館のイベントの一つ、天体写真撮影会でした。
天体写真系のイベントにはもう一つ、天体写真クラブというのもあるんですが、こちらは会員制。
一年間通して天体写真の撮り方などを学ぶのに対して、
今日の天体写真撮影会の方は一回きりのイベント(もちろん何回参加しても OK)。
参加者も、天体写真は初めて! という方たちばっかりです。

今日は 2 家族、7 名の方が参加してくれました。
テーマは土星☆

この撮影会は、星の子館のカメラ(フィルム or デジタル)を使うこともできますし、
自分たちで持っているカメラを使うこ

投稿者 KEN : 23:38 | 星の子たより | コメント (0) | トラックバック (4)

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