2008年5月13日

Hoshinoko-Dayori on June

星の子館では毎月、「星の子便り」というものを出しているのですが、
偶数月は僕が原稿を書いています。
6 月号が出ましたので、その原稿をこちらにも掲載しておきますね。
(本当は図もあるのですが・・・)
これから、毎回、こちらにも載せておこうと思います。
お楽しみに!

 #当然、天文ネタを書くんですが・・・
 #6 月はネタがなくて・・・(苦笑)

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星の子便り 6 月号より

6 月・・・「梅雨」の季節ですね。
雨や曇りの日が続いてなかなか星を見ることができない季節ですので、
今回は 6 月ならではのお話をしたいと思います。

今年の 6 月 21 日は何の日か知っていますか?
そう、「夏至」ですね。
6 月には「芒種」と日もありますが、
これらをまとめて二十四節気といいます。
この二十四節気は、地球と太陽の位置関係から決められているのです。

それでは、夏至とはどんな日なのでしょう?

Q1 夏至ってどんな日?
@ 一年のうち、夜が一番長い日
A 一年のうち、昼が一番長い日
B 昼と夜が同じ長さの日

これは簡単ですよね?(答えは一番下をご覧ください)
一年のうちで昼間と夜の長さが変わるのは、
地球の自転軸が、太陽の周りを回る軌道に対してまっすぐではないからです。

さて、今は昼間が長くても夜が長くても、
そんなに毎日の生活が変わるわけではありませんよね?
ところが 150 年前より昔の日本では、
昼と夜の長さが季節によって変わることは、
すごく大きなことだったのです。

今は一日の長さを 24 等分して、午前 6 時とか午後 8 時とか言いますよね。
そして、その間隔はぴったり 1 時間です(これを定時法といいます)。
ところが昔の日本では、
日が出てから日没までを 6 等分、
日が沈んでからまた日が出てくるまでを 6 等分するという、
不定時法が使われていたのです。
これだと、昼と夜の長さが違うときには、
「1 時間(当時は一刻と呼んでいました。一刻は約 2 時間です)」の長さが違ってしまうのです。
つまり、同じ朝の 8 時でも、夏と冬で今とは違う時刻になってしまいます。
その代わり、同じ 8 時なら、夏でも冬でも太陽の高さは変わりません。
今からするとずいぶん不便な気がしますが、太陽の高さだけでだいたいの時刻がわかるので、
時計がなかった時代には、こっちの方が便利だったかもしれませんね!

ちなみに、6 月 10 日は「時の記念日」でもあります。
これは、大正 9 年に、今の国立天文台などによって決められました。
季節も時間も、宇宙が関係しているんですね。
ぜひ、これを機に 6 月は、時と暦について考えてみてください!

それでは最後に、もう 1 問クイズを出して終わりにしましょう。

Q2 なぜ 6 月 10 日が「時の記念日」なの?
@ 日本で初めて時計が使われた日だから
A 明治 6 年に初めて日本で定時法が使われた日だから
B 6 月 10 日をうまく読むと「とき」になるから


答え:
Q1 A
Q2 @ (671 年、天智天皇の時代と言われています)
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投稿者 KEN : 19:08 | 星の子たより

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