2008年5月7日
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先日、アメリカの月探査機 LRO の、月に名前を送ろうキャンペーンについて書きましたが、
( 5 月 3 日の記事参照)」
またもや同じような話題(笑)
今、天文学のホットな話題の一つに、系外惑星があります。
この「系外」とは「太陽系外」のこと。
つまり、太陽以外の恒星の周囲を公転している惑星のことです。
1995 年の発見以来、その数は 2008 年 5 月 1 日現在で 280 個を超えています。
観測的バイアスの影響が多いですが、発見されている惑星系のほとんどが、
太陽系とは似ても似つかないようなもの。
たとえば、離心率が大きく、非常に扁平な楕円軌道をもつもの。
また、木星のような巨大ガス惑星なのに水星よりも内側の軌道を公転周期たった数日で回っているもの。
前者を「エキセントリック・プラネット」、後者を「ホット・ジュピター」なんて呼んだりしています。
このような惑星系は、当時の惑星系形成理論では説明がつかないものでした。
ということは、私たちの太陽系がどのようにしてできたのかも、それまでの説明が違っているかも知れいない、
そんな恐れが出てきたのです。
そこで、どんな惑星系の形成も説明できる、汎惑星系形成理論を完成させたい、と天文学者や惑星科学者は研究をしているわけです。
その一端として、系外惑星をより多く発見することは、統計的な議論をする上でも重要なことになります。
実は僕も、卒業論文、修士論文ともに、系外惑星の検出とその物理量の導出をテーマにしてきました。
今でも細々と(?)続けています。
さて、前振りが長くなりましたが、アメリカは来年の 2 月、
その系外惑星をさがす、特に地球型惑星(ここでいう地球型惑星とは、ハビタブルゾーンに位置する惑星という意味です。)の検出を目指した、専用の宇宙望遠鏡を打ち上げます。
その名は Kepler(ケプラー)。
惑星運行の 3 法則を発見した天文学者の名前を冠しています。
→NASA、Kepler mission の web ページ
この宇宙望遠鏡の打ち上げによって、地球型惑星が見つかるのではないかという期待が高まっています。
そしてこの Kepler でも、皆さんの名前を載せましょう!というキャンペーンをやっているのです。
まぁ、地球周回軌道上から観測をおこなうので、LRO と違ってどこかに名前が運ばれるわけではないですが(笑)
もちろん、LRO 同様、証明書(?)が発行されますよ。
この企画は、前にこの blog でも紹介しましたが、来年の世界天文年の企画の一つでもあります。
(4 月 22 日の記事参照)
そのためか、Kepler mission の web ページに行くと、Kepler のターゲット天体がマークしてある星座早見盤もダウンロードすることができます。
ほかにも“太陽系をつくろう”というフラッシュゲームがあったり、なかなか充実しています。
web ページは英語ですが、皆さん、一度のぞいてみてはいかがでしょう?
投稿者 KEN : 21:28 | 天文学最前線
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