2009年1月31日
Shall we look starry sky?
1 月 4 日(日)に、世界天文年オープニングイベントとして開催した
黄華堂主催の観望会『見上げてごらん、夜空の星を』、
この第 2 弾の開催が決定しましたので,ご案内します。
皆さま、ぜひぜひ足をお運びくださいませ。
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『見上げてごらん、夜空の星を』 第 2 弾が決定しました!!
今回は音響ギターポップバンド「空中ループ」との共演です。
京都・烏丸三条 新風館(http://www.shin-puh-kan.com/)
2009 年 2 月 15 日(日)
LIVE:17:00 〜 18:00 Re-Cueホール
空中ループ×黄華堂
『見上げてごらん、夜空の星を』
ガリレオが望遠鏡を夜空に向けて400 年― 2009年 ―
今年はユネスコの呼びかけにより「世界天文年」として世界中の人々が夜空を見上げ、
宇宙の中の地球や人間の存在に思いを馳せ、自分なりの発見をする。
新風館では当日、天体観望支援ボランティア『黄華堂』による天文夜話と、
京都発信、音響ギターポップバンド『空中ループ』によるライブ演奏、
そして望遠鏡で実際に星をご覧頂く天体観望会をお楽しみいただけます。
(※天体観望は天候により中止の場合がございます。予めご了承下さい。)
■日時:2 月 15 日(日)
●天文夜話+LIVE :17:00〜 at. 中庭 Re-Cue ホール
●天体観望:18:00〜21:00(予定) at. 3 階円形オープンテラス
■場所:中庭 Re-Cue ホール
(新風館 Web より)
投稿者 KEN : 16:00 | 黄華堂より | コメント (3) | トラックバック (0)
2009年1月20日
Science Cafe Harima 3
僕もわずかに手伝っている下記イベントの紹介です。
天文ではありませんが、興味のある方はぜひ、ご参加ください。
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サイエンスカフェはりま No.3
「六甲山地の成り立ちと地震」
ゲスト:新井 敏夫さん(兵庫県立湊川高等学校講師・理学博士)
場所:喫茶みんと(姫路市本町商店街 68 番地 アトリエ剣 2 階)
参加費:800 円
定員:20 名程度 先着順
参加申込・お問い合わせ:神戸大学サイエンスショップ
mail scicafe@radix.h.kobe-u.ac.jp
tel・fax 078-803-7979
主催:サイエンスカフェはりま
後援:姫路市、姫路市教育委員会
協力:ひょうごサイエンス・クロスオーバーネット、サイエンスカフェ神戸、神戸大学サイエンスショップ
投稿者 KEN : 15:52 | - | コメント (83) | トラックバック (69)
2009年1月19日
M42
今日は、1 月 24 日に行う天体写真撮影会の予行撮影をしました。
テーマはオリオン大星雲 M42。
それなりに拡がった天体なので、全体を 10cm 屈折、
トラペジウム付近の拡大を 90cm を撮ることにして、
露出時間をいろいろ変えて、映り具合を確認しました。
いやぁ、デジカメって便利ですね(笑)
というわけで、宣伝です。
まだ、空きはあります!
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☆天体写真撮影会☆
日時:1 月 24 日(土) 21:00 〜 22:00
撮影天体:オリオン大星雲
定員:先着 5 名
一眼レフカメラ(フォルム、デジタル問わず)をお持ちであればご持参ください。
お持ちでない方にはカメラは貸し出します。
フィルムか SD カード(充分空き容量のあるもの)をお持ちください。
投稿者 KEN : 20:33 | 星の子たより | コメント (0) | トラックバック (6)
2009年1月18日
"IN THE SHADOW OF THE MOON"
今日は、昨日日本での公開が始まった映画『IN THE SHADOW OF THE MOON(邦題:ザ・ムーン)』を見に行ってきました。
(日本語公式ページ)
自分は 1982 年生まれ。
アポロ 11 号による人類初の月面着陸は 1969 年 7 月、
アポロ計画最後の飛行となったアポロ 17 号も1972年 12 月、
自分が生まれる 10 年以上も前のことです。
当然、自分が持っている知識も本や TV 番組などから得たもの。
星の子館で、観望会のテーマが月のとき、必ずといっていいほどアポロの話をしますが、
人類初の月着陸を目撃した、という感動、
人間が、はじめて地球以外の天体の上を歩き、その様子を目の当たりにしたという驚きを、
当事者でなかった自分は、やはり伝えることはできません。
今回、この映画を見て、当時の人たちの感動、驚き、衝撃を、少しは感じることができたように思いました。
そして、スクリーンに映し出される、「過去に月に行った」男たちの姿と、彼らの言葉。
誰もが口にできるものではないですね。
第二次世界大戦後の冷戦の中ではじまったアポロ計画、そして米ソの宇宙開発競争。
政治的な是非はもちろんあるでしょうが、自分はあの時代の宇宙開発がいちばん好きです。
両国のトップの思惑はどうであれ、
技術者たちは、宇宙飛行士たちは、科学者たちは、
「月に行きたい」
「月にいけるようなロケット・宇宙船を作りたい」
「月の、ひいては地球の謎を解き明かしたい」
という純粋な思いで、それぞれアポロ計画に参加していたでしょう。
先日の的川さんのお話ではないですが、その人たちの思いが、月着陸を成し遂げたのです。
思えば無謀な話ですよね。
ケネディ大統領が、「アメリカは 60 年代が終わるまでに、人間を月に送り、無事に帰還させる」と宣言したのは、
アメリカが初の有人宇宙飛行を成功させたわずか 20 日後です。
しかも、アメリカ初の有人宇宙飛行は、地球周回飛行ではなく弾道飛行、
つまり、打ちあがってそのまま落ちてくるだけの飛行です。
#人類初の宇宙飛行、旧ソ連のボストーク 1 号(ガガ−リン飛行士)は地球周回飛行です。
地球をくるっと回る技術もないときに、あと 10 年以内に月へ行く、と宣言する。
そして、それを実現する。
もちろん莫大な予算がつぎ込まれたわけですが、金があればできるというものではありません。
人々の想いの強さ、を改めて思い知らされます。
今回の映画、新たに撮られたインタビューのシーンには、宇宙飛行士たちだけが登場しました。
ロケットや宇宙船の開発に携わった方たち、管制センターの方たちが
まったく登場しなかったのは残念でもありましたが、
それはそれで、この映画のコンセプトなのでしょう。
この映画は、ただ単にアポロ計画の記録映画ではありません。
人類がいかに月にたどり着いたのか、それだけを伝える映画でもありません。
宇宙飛行士たちが、月に立ちそこで何を見たのか、そして月から地球を見て、何を感じ何を考えたのか、
そして、帰還後何を思ったのか、それらを伝える映画だと、僕は解釈しました。
引き合いに出すのも変ですが、
昨日 1 月 17 日は、阪神・淡路大震災が起きた日。
追悼の行事とともに、震災の体験や教訓を後世に伝える、
そんな取り組みもニュースで紹介されていました。
この映画も、意味合いとしては同じようなものでしょう。
月着陸から 40 年。
月着陸を経験した方の中には、残念ながら亡くなられた方もいます。
生きておられる方も、もう 80 歳近いのです。
節目という意味では 50 年後、2019 年のほうがしっくりくるかもしれませんが、
そう悠長なことも言ってられません。
この 40 周年の 2009 年にこの映画が作られたこと、それ自体に意味があるのではないでしょうか。
上映している映画館は少ないのが残念ですが、
ぜひ多くの方に見て欲しいと思います。
美フォーアポロの世代も、アフターアポロの世代も、それぞれちがった何かを感じることができると思います。
最後に、アポロ計画やその前段階のマーキュリー・ジェミニ計画について、
技術者や科学者ふくめ、人々がどのような想いで取り組んでいたのか、
全体を知る上でオススメの映画・ドラマを紹介します。
本はたくさん出ていますので割愛ということで(笑)
○ライトスタッフ(『The Right Staff』 1983)
監督・脚本:フィリップ・カウフマン
マーキュリー計画と、音速を超えることに挑戦しつづけたテストパイロットの実話に基づいた物語。
○アポロ13(『Apollo 13』 1995)
監督:ロン・ハワード
アポロ13号の爆発事故、および奇跡の生還を描いた実話に基づくドラマ。
○人類、月に立つ(『From the Earth to the Moon』 1998)
製作総指揮:トム・ハンクス
アポロ計画の全容を史実に忠実に描いたドキュメンタリードラマ。
投稿者 KEN : 23:54 | 科学館・博物館訪問記 | コメント (124) | トラックバック (96)