2010年1月2日

元日の月食とブルームーン

今年は初日の出よりも早く、早朝に部分月食がありました。
食分(欠け幅)は最大で 1% というわずかなものでしたが、
肉眼でも欠けているのははっきりとわかりましたね。

僕は前の記事にも書いたように登山に行っていたので、
月食は行きの車中と麓の駐車場で見ました。
機材も何も持っていなかったので、肉眼での観望しかしていませんが。

元日の部分月食、実は史上初めてなのです。

これは、実は暦と関係しています。

日本では明治 5 年まで旧暦(太陰太陽暦)を使用していました。
旧暦は月の満ち欠けを基準にしていますから、「ついたち」は必ず新月になります。
月食は月が地球の影に入って欠けて見える現象ですから、起こるのは満月のときです。
つまり、旧暦では元日に月食が起こることはありえなかったのです。

新暦になればそれは関係なくなりますが、
明治 6 年以来 1 世紀以上、偶然とはいえ、元日に月食は起こらなかったのです。

元日の月食、おめでたいだけではなく、こんな秘密もあったのです。
日本では七夕やお月見など、旧暦に因んだイベントがたくさんありますから、
今年はこれを機に、暦について考えてみるのもいいかもしれませんね!

さて、元日に月食になったのは日本を含む一部の地域だけ。
地域によっては大晦日の月食になったわけですが、
欧米では、昨年 12 月は、満月が 2 回見られためずらしい月でした。
月の満ち欠けの周期は 29.5 日ですから、一ヶ月を 30 日や 31 日としている現行暦では、
ときたま、一ヶ月に二度の満月を迎えることがあるわけです。
ちなみに日本は 1 月がそうですね。

欧米では、一ヶ月に二回、満月が見られるとき、
二つ目の月を「ブルームーン」と呼んで、おめでたいものとする風習があります。

日本での今月二回目の満月は、1 月 30 日。
この日もぜひ、月を見上げてみてはいかがでしょう?
今年一年、Happy な年になるかもしれませんよ?(笑)

投稿者 KEN : 09:37 | Star Watching!

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コメント

3月にもBlueMoonがあります。1年に2回も起こるのは初めて?

投稿者 さっか : 2010年2月24日 22:11

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投稿者 佳乃 : 2012年10月16日 12:04

お世話になります。とても良い記事ですね。

投稿者 エルメス 通販 : 2012年12月14日 21:53

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