ロゴの重要性。

2006/Apr/6/

東大赤門前の大学グッズショップを覗いてきて、シャーペンを一本、あまりの持ちやすさに思わず購入してしまいました。

指のあたる部分にゴムがついてる製品、最近多く見ますがこれはそのゴムが非常にいい具合にふにゃふにゃでツボ。重さも丁度いい。
普段使ってるのは製図用のシャーペンなのですがこれはどうしても長時間握ってると指が痛くなるんですよね。筆圧強い人間で、えんぴつ握りしめて使う人なので余計そうなのかもしれませんが。

で、ロゴの話です。
ここのショップで売っているグッズにはほぼ全て、UTの文字を意匠化したロゴがあしらわれています。というかむしろフツーのTシャツだのボールペンだのメモブロックだのにロゴがぽん、といれられているだけで「東大グッズ」としての地位を確立してます。
購入した品物を入れる袋にも入ってますし、このシャーペンの様に袋に入れるまでもない品物に貼られるシールも、ロゴ入りです。
これは家に持ち帰ってしまえばただのシール、ただのロゴ入りシャーペンでしかありません。
ただし、そのショップ内に整然と並べられ、統一された空間を作っているとき、ロゴはロゴ以上の力を持って消費者の購入意欲をかきたてます。うまく言えるかな。
ええと。
同じ物が沢山並んでいる様というのは、「壮観」です。感動を呼びます。
桜の花が美しいのは、一輪一輪も確かに綺麗ですが、あのぶわああああっと咲いている様が見ている人間に感動と高揚感を与えるわけです。
その感動に「参加したい」「持ち帰りたい」と思うのが人情です。
桜の名所に「枝を折らないで下さい」という立て札は絶えませんし、ライヴに行ってツアーグッズを買うのはそのライヴで一体感を得たい、その感動を持ち帰りたいからです。

東大のショップは、建物自体はガラス張りで、銀と白を基調にした空間です。
そこに合わせたロゴやグッズも、シンプルで無駄の無いイメージでまとめられています。
空間デザインとロゴデザインが綺麗にまとまっていて、そのまとまったデザインが整然と並べられている。更に購入者にはそのデザインを持ち帰るためのデザインが施されたショップバッグやシールが用意されていて…
そりゃ買いたくもなりますよ!!!(笑)

よく出来たデザインの集合ってのは魅了の魔法がかかってるようなもんです。
家に帰ると解けるんですけどね。
解けても文句無い品物だったら消費者も後悔は無いわけですよ。また行こうって気持ちになるわけですよ。
良い品物を作れば放っておいても売れる、という考えもあるとは思います。
でもやっぱり統一デザイン、トータルプロデュースって必要だとひしひし感じた一件でした。

投稿者 ナツガリ : 11:48 | デザインの話

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コメント

同じ物が沢山並んでいる様というのは、「壮観」です。感動を呼びます。
ATPが美しいのは、一個一個も確かに綺麗ですが、あのぶわああああっと並んでいる様が見ている人間に感動と高揚感を与えるわけです。

だから15,000個も売れたわけですね。

投稿者 hiramatsu : 2006/Apr/7/ 13:22

そそ、一個ぽつーんと置いてあるよりは並べた方が購買意欲はそそります。
ATPが「美しい」かは微妙ですが(笑)

投稿者 ナツガリ : 2006/Apr/7/ 13:46

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