天プラ ML の皆様、 小林@京大宇物です。 井上様、先日は丁寧で親切な対応ありがとうございました。 自己紹介が多分に不十分だったと思われるので、ここで改めて… 私は京都大学宇宙物理学教室 M1 で、理論天文学を専攻してます。 今年の前半では、宇宙の再電離に関する研究をしてました。 今はガスリッチ矮小銀河の星形成史から矮小銀河内の物理状態に 制限を加えよう的なことをやっております。 以前の研究テーマ、再電離に関しては、先日「科学のたまご」という名前の サイトにて自分の研究も合わせて記事を書かせて頂いたので、 よろしければそちらをご覧下さい。 # 科学のたまご --> http://pcoo.3.pro.tok2.com/main.html # このページの「研究と私」のコーナーの第17回が私の記事です。 明石天文科学館の内容はこんな感じでした。 1階:今年はライト兄弟の初飛行からちょうど100年を記念して(と思うんですが) ライト兄弟が初飛行に成功した時のフライヤー号のミニチュア模型が 展示してありました。 ちっこい人も一緒に乗ってて、しっかり作ってるなあって感心しました。 2階:プラネタリウム 今月(12月2日〜1月12日)はプラネタリウム番組は 「人類大空へ挑戦 -ライト兄弟の初飛行から100年-」というタイトルで、 人類の夢であった大空、宇宙への挑戦の歴史についてのお話です。 感想としては、イカロスの話が分かりにくかったなって思いました (いきなりネガティブですみません…)。 一度に認識できる以上の人の名前がポンポンと出てきて、 イカロスのストーリーを知らない人には何が何だかって感じになってしまうと 思います(私がそうでした)。 「こんなに古くから人は大空を自由に飛びたいと願っていたんだよ」という イントロ的なお話としては、もう少し別のものの方がいいんじゃないかなって 思いました。登場人物が三人くらいで、それでいてロマンのある話… 中々思い浮かびませんね(笑) あとは、星座絵を投影する前に、星座を構成する星を一通り紹介した後に、 星を線で結んでみるということをした方が分かりやすいような気もしました。 レーザーポインターで「この星とこの星を結んで…」だと「どれ?」って なってしまうのではないかと思ったからです。 日没の時、太陽が瀬戸内海(かな?)に沈んで行く際に、「チャポンっ」とかって 言ったら、太陽が海に落ちちゃったみたいで結構笑いが取れるかなって 思ったりもしました。 3階:時と天文のギャラリー 天文科学館の時計塔が東経135度日本標準時子午線標識を兼ねているのに 関係して、色んな時計とか子午儀が展示されていました。 他には隕石の実物が展示されていたり、太陽系の惑星の大きさ比べとか 宇宙の構造を地球から powers of ten 的にどんどん大きくして見る模型とかが ありました。 井上さんの淳祐天文図拓本の解説はとても面白かったです。 太陽の周りを回っている地球の周りを回る月の模型(三球儀)に関しては、 地球から見た月をどこかに投影して見えるようにしてみたら、 月の満ち欠けが月の公転運動の結果として起こる現象だということを 上から見下ろす感じで理解できて面白いんじゃないかって思いました。 4階:天文サロン パソコンや本がたくさん置いてありました。 13・14階:展望室 世界一長い明石海峡大橋と淡路島を始め、科学館周りの風景が一望できます。 エレベーターで上れるのですが、階段もあって、 一緒に科学館を見学に来た同じく京大宇物 M1 の岡本の 「階段で上ろう」の一言で階段で上ることになり、 結構ヘビーなヤニーズの私としては結構辛かったです。 なんせ途中でリタイアしようにも、5・6階くらいからは そもそもエレベーター乗り場がなかったですし。 ただ、上り切った後の眺めは最高でした。 明石天文科学館を井上さんに案内して頂いた折、 井上さんから、1月22日の「シルバー天文大学;すばる望遠鏡が解き明かす 宇宙の歴史」で講演してみませんか、というお誘いがありました。 私自身はこういった、一般の方に宇宙のお話をするといったことに対して 非常に興味を持っているし、できることならしてみたいと思うのですが、 自分のしている研究と知っている知識とが、微妙に今回のテーマに 合ってないような気がして少し不安です。 再電離という宇宙の歴史の一場面を研究することを通して 「宇宙の歴史」という部分に関しては結構勉強できたとは思うのですが、 「すばる望遠鏡」とは絡めない気がします。 その辺りはどうなんでしょうか? あと、このお誘いを受けた前後に、井上さんから「WMAP については詳しい?」 的な質問を受けたと記憶しているのですが、 私は再電離をやってた関係でちょっとは知ってます。 WMAP は今度のシルバー天文学と関係しているんでしょうか? 以上、長くなってしまいましたが明石天文科学館見学レポートでした。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 天プラの皆様、 高梨です。 明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします・・・と、松の内は過ぎてしまいましたね。 昨年末、京大の岡本さん、織田さん、小林さんと一緒に明石を訪れた時の写真を ようやくアップできましたので、簡単な感想と一緒に報告します。 (以下の内容は、後日まとめなおしてページにアップする予定です) 写真は以下のURLで見られます http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/~takanashi/tenpla/images/photo/2003akashi/aka shi00.jpg (00.jpg〜11.jpgまであります) 科学館は数年前にリニューアルしたとのことで、建物自体は古いそうですが 内部はその古さを全く感じさせないほど綺麗でおしゃれな感じがしました。 明石海峡を望む屋上からの眺めは素晴らしく、天文経度135度の線上に館が あるという特殊な事情もあり、科学館の立地条件としては文句がないでしょう。 展示物としてまず目を引いたのは、淳祐古天文図の拓本(akashi05.jpg)でした。 (現在では既に拓本をとる事が禁じられているため、貴重なものです。実は私も欲し い。) いわゆる古天文学的な展示を積極的に行っている館は私の見た範囲では少なく、 天文への入り口として良い入り口のひとつではないかと思います。 惑星の表面が触れる展示(akashi07.jpg)も他では見たことが無く、面白い展示だと思 いました。 ちなみに、最初はトイレットペーパーと勘違いしてドキッとしました。良かった。 そういえば、京大から譲り受けたという観測機器(akashi09.jpg)の展示がありました が、 東大などにもこのような機器はたくさん眠っているので東京近郊の科学館の方は 興味がありましたら問い合わせてみてはいかがでしょう?大学内で放置されています よ。 また、積極的だと思ったのは様々なアンケートをとっているのと同時に、 色々な天文的な作品を募集していたことでしょうか。 現在も天文的な年賀状を募集しているようですが、 このような試みは波及的効果を期待できてとても良いと思いました。 (我々学生などもネタを提供できるのではないかと思ったり。) 様々なオリジナルグッズの販売も、とてもaggressiveで私は良いと思います。 さて、いくつか気づいた点を挙げてみましょう。 受付にはたくさんの人員が配置されていたのですが、逆に展示の部分に解説員はおら ず、 もう少し解説に人を回せれば(展示を活かすという意味で)より良いのではないかと 思いました。 展示が充実している分、そこがとてももったいないと感じました。 ボランティアによるガイドを過去には行っていたそうですが、 今後もまた復活させてみたら良いのはないでしょうか。 (もし訪問した日にたまたまいらっしゃらなかっただけでしたらすみません) interactiveな展示もさらに増えると楽しいなと思います。 我々4人はきっかり10秒を測る展示にとても夢中になっていたのですが、 こういうちょっとした展示でも数がたくさんあるととても楽しいと思います。 もちろん、単なる遊びではなく、天文学的にも意味のあるものだとなお嬉しいです。 このような遊べる展示のアイディアをどんどん出す場があれば有益でしょうね。 学生とのコラボレーションを考える際に不利だなと思ったのは、 天文学系の研究室がある大学から離れている点でしょうか。 一番近くて天文をやっているといえば神戸大学? こういった距離を越えて協力してくれる学生を探すには、 とりあえずは積極的にアピールしていくしかないでしょうね。 (天文学会及びプラネタリウム協会で協力してコラボレーションを  希望する学生とプラネタリウムに支援する基金とか作れないかな?) なお、あまり天文学的な話ではありませんが、昼ごはんを食べれる場所が 館内にもあると外に食べに行かなくて済むのに・・・と思いました。 昼食のために展示見物を切り上げて外に出てしまうということは よくある話だと思ったので、蛇足ながら。 最後になりますが、突然の訪問にもかかわらず井上さんには大変熱心に 応対していただき、とても感謝しています。 この報告がこのように遅れてしまって申し訳ないですが、どうかお許しください。 #写真に井上さんのクリスマスツリー姿を収め損ねたのが後悔です。