皆様  平松です。 去る10月31日(日)、埼玉県の入間市児童センターで天文講演会 『観測天文学最前線〔ハワイすばる望遠鏡で見る宇宙〕』 http://www.city.iruma.saitama.jp/event/jidou/jidou0410.htm http://www.city.iruma.saitama.jp/Shisetsu/Kyouiku/Jidou.htm を東大天文M2の学生4人で行ってきましたので、その報告です。 きっかけは、6月のAJPA/JPS合同研究大会で高梨平松が天プラの紹介をしたこと にあります。直後の休憩時間に、児童センターの佐藤直人さんが私たちに声を かけてきてくださいました。プレゼン中でアメリカの電波干渉計VLAのアンテナ の上に載っている写真やすばるでの観測風景などをお見せしたため、『現場にい る』学生による話を期待されていたようです。 テーマとしては、「すばる望遠鏡など天文学の最前線の話」とのことでした。 埼玉県のプラネタリウムということで、平松高梨のほかに埼玉出身/在住の 江草さん、村岡くんに声をかけ、この4人で進めることにしました。今考えると すばるがテーマなのに電波天文な人が3人というのはすこし異様かもしれません。 何度かのメール/電話での打ち合わせをして、内容は以下のようになりました。 時間は90分です。 ◆講演者自己紹介 ◆すばる望遠鏡の紹介【平松】 ・概要 ・歴史 ・特徴 ◆すばる望遠鏡を使った観測の実際【高梨】 ・プロポーザル制度の説明 ・渡航/観測風景 ・SuprimeCam画像での超新星探し with パワポ&ワークシート ・すばる望遠鏡見学指南 ◆すばる望遠鏡による観測成果【平松】 ・overview ・成果の一例:星惑星形成の分野 (ぎょしゃ座AB星渦巻円盤+がか座β星リング) ・多波長観測&理論天文学の重要性 → ALMA ◆電波天文学入門【江草】 ・電波とは?(クイズあり) ・電波で見ると見えるもの ◆次世代観測装置ALMA【村岡】 ・ALMA紹介 ・なぜALMAが必要か?(干渉計の原理) ・チリでの実際(現地の写真多数) 事前申し込み制で、本番3日前くらいに『ほとんど大人』という話を聞いたため、 多少ボリュームがある構成にしました。 ハワイとチリの実際を紹介するところではプラネタリウムを動かしていただいて、 南北緯20度付近の星空をご覧いただきました。また、ALMA望遠鏡ペーパークラフト、 超新星探しワークシートを来場者に配布しました。また、超新星探しでは先着 5名さまにすばる望遠鏡の絵葉書をプレゼントしました。 定員120名のプラネタリウムでしたが、参加は50名でした。それでも実際に講演 をやってみるとちょうどよい感じで、よかったのではないかと思います。 プロジェクターとノートPCの設置の関係から、プラネタリウムのコンソール内で 話すことになり、お客さんの顔から理解度を読み取ることができなかったので、 普通の講演会スタイルよりはすこし話すのが難しく感じました。 質問コーナーを最後に設けましたが、 「ハッブルとすばるの性能の違いは?」 「ブラックホールはどのように見えるのか?」 「電波天文学で使う波長は?」 「ジェット、というのを聞くが、なぜジェットが発生するのか?」 「降着円盤という言葉を聴くが、それはどのようなものか?」 など、なかなか難しい質問も出てきて、聞いてくださった皆さんの関心の高さを 感じました。 児童センターのほうでアンケートをとっていただいたのですが、おおむね好評で 「現場の姿が見られてよかった」「今後もこのような企画を」と言う意見が 目立ちました。新聞に折り込まれる地元情報誌にも掲載されたようで、これを 見て知った、という方も多くいらっしゃったようです。先方で集計が済み次第、 こちらに送られて来るそうなので、結果はまた改めてご紹介できると思います。 『児童センター』という施設のため、中学生以上を対象とした今回のような イベントはこれまでに行われたことがなく、児童センターとしても今回の講演会 がよい前例になったようです。私たちとしても、学生による講演会が受け入れら れたことがとてもうれしく、今後につなげられる成果になったのではないかと 思っています。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 天プラな皆様、 東大天文M2の村岡です。 平松くんのメールにもありました通り、先週の日曜日に 入間市児童センターで天文講演を行ってきました。 ということで、個人的な印象・感想を書かせていただきます。 一般の人に専門的な内容の講演をするのは初めてのことで、 しかもリレー講演のアンカーを務めるという形に なってしまったので、柄にもなく(?)緊張しました。 (始まってから自分の出番まで、1時間以上あると、さすがに、、、) その前の週に行われた天文センターの公開日での院生ミニ講演は、 好き勝手にチリでの生活を喋っただけなので気が楽だったのですが、 今回はALMAのことをきちんと話さないといけない、ということで だいぶ真剣になってしまいましたね。 ALMAの意義(どう凄いか)を説明するために、電波干渉計の原理なんかにも 踏み込んだので、おそらくかなり高度な話になってしまったと思います。 その点は、当日話した内容でベストだったとは言い難いですが、 最終的には難しい話は忘れてもらって、 「なんだかものすごい所に、ものすごいものを作ろうとしてるんだぞ」 という雰囲気が伝わればいいかな、と思うことにしました。 (今考えると、発表資料がそういう狙いの構成になってたかどうか  とても怪しいものがありますが) いざやってみると、結構楽しく喋れたかなというのが感想です。 前に立って話すんじゃなくて、後ろのコンソールから話したのが 逆に良かったのかもしれませんが。。。 こうした講演については、あんまり頻繁にやると、 (つい気合入れて時間かけてプレゼン作っちまうので) 負担が大きくなりそうですが、たまにやる分にはいいですね。 次があったら、また協力させてもらいたいです。 ……とりあえず、修論が終わったあとなら。 まとまりがありませんが、こんなところで。