はるかとぶ さんまんきろの きょだいなめ

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解説

『はるか飛ぶ 三万キロの 巨大な目』

宇宙科学研究所が打ち上げた衛星「はるか」は大きなパラボラアンテナを持ち、地球上の電波望遠鏡と組み合わせて観測を行うことで、直径3万kmにも及ぶ大望遠鏡に匹敵する分解能を実現する宇宙電波天文台です。ブラックホールがあると考えられる非常に遠方にある銀河の、中心付近から吹き出るガスの塊が移動している様子を観測するなど、様々な成果を上げています。

関連リンク

ミニ知識

1997年に打ち上げられた「はるか」は8年9ヶ月にわたる大活躍を終え、2005年11月30日に運用が停止されました。現在は「はるか」の次を担う衛星の検討が進められています。

[update:2006/03/01]

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ひつじかい どせいのまわりで むれをみる

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解説

『羊飼い 土星のまわりで 群れをみる』

惑星のリングには、リングの外側と内側から重力を及ぼしあってリングを構成する粒子がバラバラにならないようにしている衛星があります。その様子が、羊飼いが羊の群れをまとめている様子に似ていることから、そのような衛星を羊飼い衛星(シェパード衛星)と呼んでいます。土星には、エンケの間隙にパンとアトラスが、Fリングの内側と外側にプロメテウスとパンドラという羊飼い衛星が確認されています。

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ミニ知識

天王星のイプシロンリングにもコーデリアとオフィーリアという2つの羊飼い衛星が確認されています。

[update:2006/01/01]

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ふれあでる とんがりやねの あーけーど

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解説

『フレアでる とんがり屋根の アーケード』

太陽活動が活発なとき、太陽フレアという爆発現象がひんぱんに起きます。太陽フレアをX線で観測すると、ループ状に光っています。さらにこのループの頂上がとんがったカスプの形をしていたり、ループがいくつも重なったアーケードの形をしていることがあります。このループは太陽コロナ中の磁力線を表しており、磁力線がつなぎかわること(磁気リコネクション)で太陽フレアが起こると考えられています。

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ミニ知識

太陽コロナ中でおきる太陽フレアは、太陽系の中でもっとも激しい現象のひとつです。太陽フレアのサイズは、実に約10万kmにも及びます(地球が縦に10個分!)。

[update:2006/04/06]

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へびつかい おうしおりおん かめれおん

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解説

『へびつかい おうしオリオン カメレオン』

この4つの星座には有名な星形成領域、つまり巨大なガスの集団(分子雲)があります。へびつかい座とオリオン座では太陽の数十倍もある非常に重い星も生まれつつあり、一方おうし座やカメレオン座では、太陽程度の重さの星が大量に生まれています。宇宙に漂う分子雲から星が生まれる様子を詳細に調べることは、私たちの太陽系がどのようにして生まれてきたか、という問いにヒントを与えてくれることでしょう。

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ミニ知識

私たちの銀河系以外の銀河でも、星形成は活発に行われています。特に、非常に盛んな星形成が行われている銀河のことをスターバースト銀河と呼びます。格好良いと思いません?

[update:2006/05/17]

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ほしぞらの こくせいちょうさ あいえむえふ

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解説

『星空の 国勢調査 IMF』

「IMF(InitialMassFunction)」は恒星の『初期質量関数』のこと。星形成時点での質量の分布関数、つまり銀河の星がどのような重さの割合で生まれているかを表します。質量のべきで表されると考えられ、重い星ほど数が生まれる数が少なくなります。銀河の進化を解く上でも基礎的なもので、これを決定する事が非常に重要なテーマです。

関連リンク

ミニ知識

宇宙には軽い星ほどたくさん存在します。太陽は比較的軽い星です。重い星は太く短くぱっと散り、軽い星は長く細くしぶとく輝き続けます。

[update:2006/03/01]

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