さいさんの けいさんかさねて シミュレーション

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解説

『再三の 計算重ねて シミュレーション』

現代の天文学研究には、望遠鏡による観測だけでなくコンピュータを用いた理論研究・シミュレーションも欠かせません。人類は宇宙の壮大な時間の流れの一瞬しか見ることができませんが、コンピュータの中に宇宙を作って、その中で星の誕生や銀河の衝突などさまざまな現象を再現することができます。このため、コンピュータは「理論の望遠鏡」とも呼ばれます。

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ミニ知識

宇宙をもっと知るために、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を使った大規模なシミュレーションが行われています。「京」は1秒間に1京回(10,000,000,000,000,000回!) もの計算をすることができます。

[update:2012/10/25]

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じゅうりょくは しずかにまつは たまさんびゃく

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解説

『重力波 静かに待つは TAMA300』

重さをもつ物体は、その周りの空間を歪めます。その歪みが波として伝わるのが 重力波です。アインシュタインが一般相対性理論の中で予言しました。TAMA300 はこの重力波を直接検出するための装置です。レーザーを使った光干渉計を用 いて、重力波が到達した時に生じる空間の歪みを測定します。レーザーを飛ばす 距離が長いほど小さな歪みを検出でき、TAMA300の場合、レーザーが走る地下トンネルは長さ300mです。

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ミニ知識

重力波はまだ直接検出されていません。成功したらノーベル賞級の大発見です。TAMA300の次世代大型重力波望遠鏡 KAGRA(かぐら)が、神岡鉱山地下に建設されています。

[update:2012/10/25]

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すいせいが とおいたよりを のせてくる

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解説

『彗星が 遠い便りを のせて来る』

美しい尾を伸ばす彗星。彗星は「汚れた雪玉」と呼ばれるように、氷とチリの塊です。太陽系外縁部からやってくるといわれる彗星は、太陽系形成時に遠くへ弾き飛ばされた小さな天体たちであると考えられます。地球ができたころの情報をそのまま閉じ込めていると考えられるため、彗星を詳しく観測することは、地球や火星ができたころの様子を知る手がかりになるのではないかと考えられています。

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ミニ知識

海の起源となった水は、地球が出来た頃に地球に降り注いだ彗星によってもたらされたものもあると考えられています。私たちの身体にある水も、もともとは宇宙を漂っていたのかもしれません。

[update:2006/02/01]

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せきがいせん みとおすうちゅうの おくふかく

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解説

『赤外線 見通す宇宙の 奥深く』

宇宙では、遠くにある銀河ほど私たちから大きな速度で遠ざかっています。遠ざかる銀河からやってくる光は、遠ざかる速度が大きければ大きいほど、ドップラー効果により本来の色よりも赤っぽく見えます。もっとも遠い銀河から来る光は、赤色を通り越して、人間の目では見ることの出来ない赤外線で輝いています。宇宙の奥深くは、赤外線で見通すことが出来るのです。

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ミニ知識

赤外線は“遠く”を見通せるだけではありません。宇宙には光を遮るチリやガスがたくさんあるのですが、赤外線は可視光線に比べて透過しやすい性質があり、銀河の奥深くを見通すことも出来るのです。

[update:2012/10/25]

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そーらーびー おひさまみながら まわってる

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解説

『Solar-B お日様見ながら 回ってる』

Solar-B(そーらーびー)は2006年9月に打ち上げられた太陽を観測する人工衛星で、打ち上げ後「ひので」という名前になりました。可視光磁場望遠鏡、X線望遠鏡、極紫外線撮像分光装置といった3種類の望遠鏡を搭載して、太陽の光球面・彩層・コロナといった階層構造を同時に観測することができます。Solar-B(ひので)は、北極と南極を結んだ円軌道(極軌道)を回ることで、できるだけ長い時間連続して太陽、つまり、お日様を見ることができます。

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ミニ知識

搭載される可視光望遠鏡は、宇宙望遠鏡としてはハッブル宇宙望遠鏡、系外惑星探査衛星ケプラーに次いで史上3位の視力です。衛星は日本、アメリカ、イギリスの国際協力で作られています。BはBee(ハチ)のシャレですよ!

[update:2012/10/25]

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